ep.131 初夜終了 ページ41
楓「ふぅ…みんなおつかれさま!」
桜「お疲れ様です」
海「お疲れ!」
現在時刻0:00
お店の閉店時間だ。…意外と早いんだよね。
お客様が全員お帰りになり、スタッフたちは片付けに取り掛かった。
楓「どうだった、初仕事は?」
『はい、緊張したんですけど、意外と楽しかったです!』
楓「そっか!なら良かった!」
海「南のマッサージの腕、中々のもんだったよ!驚いた!」
楓「そうなの?」
『えへへ…中高って陸上部のマネージャーやってたので!』
楓「へぇ!じゃあこれから大活躍が期待出来るわね!」
『ありがとうございます!』
桜「雪ちゃんも将棋強かったですよ」
雪「っ…将棋好きで…!」
楓「へぇ…じゃあ雪ちゃんも期待の星だ!」
雪「ありがとうございます…!」
みんなでそんな会話をしながら、コップを片したり、テーブルを拭いたりした。
潜入一日目にして、自分でも驚くほど居心地が良かった。
…本当に、この人たちは罪を犯しているのだろうか。
…何かの間違いであってほしい。
楽しげに話すスタッフたちを見て、私はどうしてもそう思ってしまうのだった。
『お疲れ様でした、お先に失礼します!』
雪「失礼します」ペコ
皆「おつかれー」
片付けも全て終わり、雪ちゃんと一緒にお店を出る。路地裏を出れば、繁華街の明るい夜が未だ続いていた。
『…雪ちゃんお家どこ?送るよ?』
雪「あ、いえ…歩いて帰れる距離なので…」
『いやいや、こんな夜遅くに一人で歩いてると危ないよ?それに補導されるかもしれないし!』
雪「補導って…私は20歳だから大丈夫ですよ…」
やっぱり…最初に見た時から怪しんでいた。
この子は20歳なんかじゃない。高校生だ。
高校生を夜の店で雇ってくれるところは少ない。だから年齢を偽って…
でも何か悪い事を企んでいるようには見えなかったから、私はひとまず目をつぶろうと思った。…それよりも大事な仕事がある。
かと言って、警察官として放って置くわけにもいかない。とりあえず事実確認だけはしようと思った。
『高校生…でしょ?』
雪「っ…!!」
『シフトの時間を気にしてたからそうかなーって。…違う?』
雪「あ、あの…」
『大丈夫、お店や警察とかには言わないから!』
私がそう言うと明らかにホッとする雪ちゃん。
やはり年齢を偽って働こうとしているようだ。
『その代わり、どうしてこんなことをするのか、理由を教えてくれる?』
雪「……」コクッ
雪ちゃんは静かに頷いた。
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りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます!これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!ファミリー揃うのマジか!!って感じです!私も公開日に絶対見に行きます!(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年11月25日 0時