トリプルフェイスのご寵愛vol.3【名探偵コナン】

ep.127　報告 ページ36

降谷side


ヴーヴーヴー
ヴーヴーヴー


夜になって、本庁で書類を作成しているとまたスマホが震える。差出人はやはり千尋だった。おそらく経過報告だろう。

近くに居た風見と小野寺を呼んで、一緒にメールをチェックすることにした。



《ー報告ー
幹部らしき人物たちと接触しました。また私と同様、今日から働く新人とも接触出来ました。

福原楓(24)従業員
リーダー格でいつも現場を仕切っています。ハキハキしていてtheお姉様。他の従業員からの人望も厚く、おそらく売上もトップかと。

水城海(24)従業員
楓さんと同期らしく彼女もかなり上の立場のようです。ハツラツとしていて男勝りな雰囲気。裏表がない感じから他の従業員や客からも評判が良く、売上上位者と思われます。

山城桜(23)従業員
開店前や閉店後はカウンターや事務にいて、裏方の仕事もやっているようです。物腰の柔らかい感じでおっとりしています。彼女も売上上位者かと。

橘雪(20)新人
成人していると言っていますが、高校生だと思われます。シフトの時間を気にしていたので。かなりシャイで、今のところあまり会話は出来ていません。人と話すことは苦手みたいです。

岡本麻由美(45)店長
面接の時しか会っていませんが、ハキハキとして自分に自信がある感じのマダムです。

片山哲郎(20代後半)マネージャー
今日会った中で唯一の男性です。マネージャーと言っていました。おそらく従業員の情報管理をしているものと思われます。あとは金銭面の管理。ウラのボスっという感じがしました。》


降「…この報告、細かくて良いんだが…」

風「…言葉選びにセンスを感じますね…」

亮「千尋先輩らしいッス！」


______________________________

『…へっくしゅん！！』

桜「大丈夫南ちゃん？」

『…誰かに噂されてますね…』

桜「ふふ…誰かしらね？」

『(たぶん降谷さんだな…)』

_______________________________

降「よし、続きを読もう。」


《店の雰囲気はキャバクラという割には高貴な感じがします。ちゃんとしてるというか何と言うか…。上手く言葉に出来ないのですが…

従業員は4つのチーム(♡◇♧♤)に分かれており、役割分担がしてあります。売上は個人とチームで記録されていて、上位を取るとボーナスが出るようです。

またチームの中でもトランプのようにAからKまでのネームを与えられていて、数字の大小によって給料や客層が違うみたいです。》


降「よくできた組織だな…」


僕は思わず声が漏れた。

ep.128　オールマイティな店→←ep.126　自己紹介

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す