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ep.117 諸星 ページ26

千尋side


カランカラン…

安「いらっしゃいませ!」

『どうも、こんにちは!』


2時半ぴったりにポアロに到着。お店のドアを開けると爽やかな笑顔で安室さんが出迎えてくれる。私も挨拶をして、誰もいないカウンター席に腰をかけた。

メニューを開いて、今日はいつもと違うやつを頼んでみようかななんて思ったけど、遊びに来たわけじゃないしと考え直して、結局いつものを頼んだ。

間もなくして、安室さん特製且つ私専用メニューのあま〜いコーヒーが到着する。
一口飲んでその美味しさに思わず頬が緩む。
そんな私に安室さんは「良かった!」と微笑んでくれた。

と、思ったのもつかの間。


降「それで?履歴書はどれくらい出来てるんだ?」

『あ、ハイ』


優しくてイケメンな安室さんは、一瞬にしておっかなくてイケメンな降谷さんに変わった。

私はバックから、作成途中の履歴書と名前の候補などが書いてある大事なメモ帳を取り出した。


『名字は決めたんですけど下の名前が中々…候補はいくつかあるんですけどね…』

降「ほー?」


メモ帳を開きながら降谷さんに話す。


降「候補はれん・みずき・みなみか…。漢字でも迷ってるのか…」

『はい…全部自分の名字を参考にしたんです。』

降「れんは蓮水の蓮か。で、蓮水の水からみずきとみなみか。」


降谷さんはメモ帳を片手にうむ、と頷く。


『第一候補は、東西南北の南でみなみ!どうですかね…?』

降「…いいんじゃないか?」

『っ本当ですか?!』


以外だった。
ひねりがなさ過ぎる!と足蹴にされると思ったのに…その言葉が嬉しくてまた頬が緩んでしまう。…私の表情筋は随分と締りがないものだ…


降「で、名字はどんなだ?」


降谷さんがメモ帳を私に渡しながら聞いてくる。
私は、昨日教えてもらった赤井さんの偽名を思い出して大きな声で答えた。


『諸星です!』

降「っ…!!?」


その瞬間降谷さんの顔が曇る。
始めはどうしたのだろう?と不思議に思ったが、すぐに思い出した。


(赤「俺と会ったことは黙っていてほしい。」)


きっと降谷さんは赤井さんの偽名を知っていて、赤井さんと会ったことのない私が何故その名字を知っているのか怪しんでるんだ。

赤井さんの言葉を思い出してちらりと降谷さんの顔を盗み見る。


降「……」

『っ…!』


降谷さんは沈黙を続けていたが凄く怖い顔をしていた。瞳孔開いてるし…


降「…何故その名字なんだ?」


そう言う降谷さんの声はいつもより低かった。

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りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます!これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!ファミリー揃うのマジか!!って感じです!私も公開日に絶対見に行きます!(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年11月25日 0時

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