トリプルフェイスのご寵愛【名探偵コナン】

ep.20　敬語 ページ21

千尋side


『今日はありがとうございました。』

安「いえいえ。また行きましょうね？」ﾆｺ

『はい！楽しみにしてますね。』ﾆｺ


買い物を終え、大きな荷物を抱えて本庁へ戻る。外はもうすっかり暗くなっていた。
安室さんにお礼を言うと、天使スマイルが返ってくる。私はドキドキする鼓動を抑えて負けじと微笑み返す。
いつまでも照れてたらまたバカにされるからね！


安「千尋」

『っ…降谷さん？』

降「明日からは風見と一緒に行動しつつ、潜入任務の準備を進めろ。」

『はい。わかりました。』

降「何かあったらすぐに連絡しろ。じゃあな。」


私が車を降りると降谷さんが突然私の名前を呼ぶ。
どうやら私は、明日から風見さんと行動することになるらしい。そして降谷さんは最後にメモを渡して去ってしまった。
メモを見ると綺麗な文字で電話番号とメールアドレスが書かれていた。

私はその紙を懐に入れ、荷物を抱え直してから自分の部署へと向かった。


『ただいま戻りました〜』

亮「あ！千尋さんやっと帰ってきた！おかえりなさい！」

風「…大丈夫でしたか？すごい荷物ですね…」

『まぁなんとか！っていうか風見さんなんで敬語？』

風「あぁ…これは癖みたいなもので…」

『風見さんより私の方が年下ですよね？敬意いらないですよ？笑』

風「しかし…」

亮「風見さんは30歳っす！」

風「小野寺、余計なことは言わなくていい」

『あ、亮輔くんには敬語使ってないじゃないですか！』

風「それは…」

『…敬語外してくれないなら降谷さんにいいますよ…？』

風「わかったはずそう。」

『やったぁ！あ、それとさっき降谷さんから、明日からは風見さんと行動するように言われました。よろしくお願いします。』

風「了解だ。じゃあ連絡先を交換しよう。」

『はい！』


公安に戻ると、亮輔くんと風見さんが出迎えてくれた。
風見さんが私に敬語を使ってくるので、外して下さいと伝えると何故か渋る。
少し考えてから、降谷さんの名前を出すと秒で折れた。…どんだけ降谷さん怖いんだよ笑

その後で連絡先を交換する。
ついでに他の人たちとも交換した。
降谷零、風見裕也、小野寺亮輔…
久しぶりに増えた電話帳に笑みをこぼしつつ、その日は帰宅した。
明日から本格的に仕事が始まる。私は密かに闘志を燃やしていた。

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亮「風見さん女性に慣れてないから敬語使ってたんすよね」

風「…それ以上言ったら報告書増やす」

亮「…ウィッス」

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