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物置らしい場所に通された私達は、その扉が開かれた瞬間驚きで言葉を失った。
グリム君はどひゃーって声を上げていたけれど。
だって見渡す限りお宝の山。
驚かずには居られない。
家を出る時にお父さんが持たせてくれたけれども お部屋に入りきらないので此処を使っているのだそう。
「物置じゃなくて、もはや宝物庫なんだゾ！」
うん、と同感の意を示す。
グリム君がそんな難しい言葉を知っていた事にも驚いたのは内緒で。
「あいつ…？」
アジーム君は周りをきょろきょろと見渡しながらおーいと呼び掛けた。
どうやら私達にお披露目したいものが有るみたい。
期待で胸が膨らんだ。
もしかしたら、可愛いわんちゃんを呼んでるのかも。
「あれ、グリム君は？」
先程まで隣に居た彼が見当たらない。
どんな子が来ても喧嘩しちゃ駄目だよって言おうと思ったのに。
「ほぎゃ〜〜〜！！！」
すると何処からかグリム君の叫び声が聞こえてきた。
急いで彼の元へと駆け寄れば、隣には豪華な柄の絨毯が居るではないか。
それも、ふわふわと宙に浮いた状態で。
「幻覚が見える…」
「大丈夫です。僕にも見えます」
私達は顔を見合わせ、そして同時に眉を顰める。
「おっ、そこに居たのか」
答えるようにぴょこぴょこと動く絨毯さん。
状況の処理が追いつかないまま、少し可愛らしいなと思った。
「これは熱砂の国に伝わる伝説のお宝 魔法の絨毯 だ！」
そう説明された��彼��は誇らしげに一回転した。
優雅に、そして楽しそうに動き回るその背中に乗ってみたくなった。
きっと気持ちが良いんだろうなあ。
��彼��はかつて熱砂の王が愛したという空飛ぶ絨毯のレプリカらしく、アジーム家に代々伝わる家宝だそう。
へえ、なんて間抜けな声が溢れ、少し恥ずかしい。
難しい説明に早くも白旗を掲げそうだ。
リドル君から魔術師っていう単語を聞いた気がするけれどよく覚えてない。
年明けにでも尋ねてみようかな。
「話すより乗ってみた方が早い」
アジーム君は腰に手を当てながらそう言った。
ふと隣を見るとユウ君も此方を向いた。
良かった、いきなりの展開についていけてないのは私だけじゃなかった。
「もう直ぐ日暮れだし、夜空の散歩と洒落込もうぜ！」
くいっと腕を引っ張られ体がびくりと跳ねる。
乗ってみたいとは思ったものの、いざ乗るとなると少し怖気付いてしまう。
「大丈夫だって。オレを信じろ」
彼は優しく微笑んだ。
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りん(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございま😭劇遅亀更新野郎ですが、頑張ります！！！！ (2021年11月16日 21時) (
レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - とっても面白い作品ですねヾ(≧▽≦*)o更新楽しみにしております！ (2021年11月16日 13時) (レス) @page34 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！！！わかりにくかったかなーと思ってたので、嫉妬してるところ伝わって嬉しいです😂 (2021年11月13日 20時) (レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)リドルくんの嫉妬とか可愛いです(●´▽`●) (2021年11月12日 22時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 花束さん» ああああああ！お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます😭😭そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新、暫しお待ちを！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 35357c875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月15日 18時
