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遡る事、数時間…数十分だったかもしれない。
クローバー先輩が階段から落ちたと聞き、慌てて部屋へ突撃したら既に皆さんお揃いだった。
私はそこで初めて最近になって不審な事故による怪我人が増えていた事を知ったのだ。
「A先輩ってリドル寮長より話題に乗り遅れてるよな〜」
「ボクよりとは何だい」
「まーた甘やかしてんすか？」
「そうじゃなくて、オレ達はただAちゃんが安心して生活出来る環境を整えたいんだよね」
「感謝の気持ちでいっぱいです」
二人に向かい、悪い顔で訊ねるトラッポラ君。
彼もまた此処の生徒なのだと改めて痛感した。
そういえば、初めて彼と出逢った時もそう思ったっけ。
しかし、ぐうの音も出ない。
別に甘やかされてる訳ではない筈なんだけれど、知らなかった事実はどうしたって変えられないのです。
「怪我してる人が多い事はちゃんと気付いてました」
「聞いた時、吃驚してたじゃん」
「それは原因が不審な事故だって知らなかっただけで…」
トラッポラ君は直ぐ人を馬鹿にする。
この前からずぅっと弄ってくるんだもん。
自分でも見苦しい言い訳してるって事は分かってるけれど、そもそも気付く方がどうかしてるよ。
靴の爪先でこんこんと地面を叩く。
「A、癖が出てるよ」
「あ…」
シェーンハイト先輩に以前注意された私の悪い癖。
あんたは拗ねると��それ��が出る、地団駄みたいで見っともないから止めなさいと怒られた。
その時の顔は今でも忘れてない。
怖かった。
本当に怖かった。
一応気を付けてはいるのだけれどそんな簡単に直ったら苦労してない。
だけど怒られるのは嫌で、リドル君にも協力してもらってる。
「案外A先輩もお子ちゃまっすね」
「頂けないぞ今の言葉！」
君の方がよっぽどお子ちゃまだよ！
勢いに任せて出た言葉に、そういう所が子供っぽいんすとよ止めを刺された。
「運動神経良さそうだから推薦してあげようと思ってたけど、もう知らないからね」
「わ〜っ！ごめんごめん先輩許してください！」
私は子供らしいので分からないです。
「エース、それくらいにしないと首をはねてしまうよ」
「オレらの可愛いうさぎちゃんを虐めないでくれる〜？」
「ちょっ先輩に味方すんの無し！」
そんなやり取りを終えた私達は、原因を突き止めるべく調査に出た。
私は正直行きたくなかった。
だってこの後、自分の身に起こり得る災難を何となく予想出来る。
不安でしかない。
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りん(プロフ) - ラムさん» はじめまして！そう言っていただけると此方も凄く嬉しいです！ゆるゆる更新になってしまうかもしれませんが、頑張ります！ありがとうございます！ (2020年9月27日 0時) (
レス) id: 6f476b47f8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年9月26日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2020年8月27日 15時
