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「ガエレェェェ！」
「ﾋｭ」
あ、喉が鳴った。
心臓がきゅぽんと口から出てきた気がする。
思考回路どうなってるのか、本人である私でも分からない。
脳内が大混乱してるって事だけは確か。
なんて言ったって目の前には化け物。
その少し離れたところにはユウ君とグリム君が居て、みんな等間隔で立ってるのだ。
どうしてか聞きたいですか。
化け物を盛大に煽って洞窟から引き離す為です。
「今だ！」
頃合いを見計らっていたユウ君が合図を出した。
洞窟からの距離もしっかり置いてあるし本当によく見てる子だなと思った。
「いくぜ、特大突風！」
「アーンド・グリム様ファイヤースペシャル！」
少しだけ技名に疑問を抱いたが今は聞かなかった事にしよう。
目先の問題に集中しなきゃね。
「今のうちに魔法石を取りに行こう」
「はい！」
スペード君が出してくれた大釜のお陰で、何とか足止め出来てる。
でもこれがあと何分続くか…。
「ザワルナア��ァァァ！」
そう言ってる間にもう重石を退かそうとしてる。
何とか魔法で…。
「先輩、此処は彼に任せましょう」
私を気遣ってかユウ君が柔らかい笑顔でそう言ってくれた。
横ではまた二人が言い合いをしてる。
仲が良いんだか悪いんだか。
スペード君が連続して出した物は全て大釜でした。
素直と言うべきか単純と言うべきか。
頭の中を少しだけ見れた気がします。
「魔法石も手に入れた事だし、逃げましょっか」
不用意に長居してまた追いかけ回される事になったら嫌だし。
「了解っ！」
なんて威勢の良い返事だろうか。
「ごめんね、先輩なのに全く役に立たなくて」
「逆に変な事に巻き込んでしまってごめんなさい」
ちょっと嫌な予感はしてたんだよね。
まあそういうのって大抵当たりますよね。
早速のフラグ回収お疲れ様ですって気持ちでした。
簡単に言うと、あの化け物さんが大量の大釜を押しのけて起き上がり追いかけて来ました。
闘うしか他に方法が無く、覚悟を決めましたよ。
そして相手が弱ってた事もあり無事に勝てました。
しかし、そんな窮地の最中だったと言うのに私は何も出来なかったのだ。
「何はともあれ、勝てたんだからいーんじゃねーの？」
「勝利のハイタッチなんだゾ〜！」
いえーい、とみんなで手を合わせた。
出来る事なら私も協力したかったなと思ったのは、心の中に留めておく。
「雨降って地固まるってやつかな」
「別にこれはそういうんじゃない！」
素直じゃない子達だ。
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りん(プロフ) - ラムさん» はじめまして！そう言っていただけると此方も凄く嬉しいです！ゆるゆる更新になってしまうかもしれませんが、頑張ります！ありがとうございます！ (2020年9月27日 0時) (
レス) id: 6f476b47f8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年9月26日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2020年8月27日 15時
