Curtain call. 〈Hokuto.M〉 (ページ38)

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あの日、あの夜に。再開した時に二人で話した公園。

夕陽に照らされる北斗の顔は綺麗だ。
その瞳を見ると安心して、口元が緩む。

それとは裏腹に、今度は北斗が下唇を噛んで何かを言いたそうにしてる。

「…話したいこと、いっぱいある。」
『…うん、私も。』

話したいことなんか、お互いに絶対ある。
私だったら、百合花ちゃんとの関係は、あの好きは本当なのか、…もっと、いっぱいある。

「…とりあえず、座ったほうがいい？」
『そうだね』

この前とおんなじ位置で、ベンチに腰をかける。長く感じた数秒たった後、北斗がこう言った。

「まず…ごめん。Aのこと傷つけたり、苦しめたりした。」
『大丈夫、だよ。北斗は何も悪くない。私がただ勝手に…』
「違う。やめて、自分のせいにしないで。
百合花のことだって、全部。辛い思いさせちゃったから。」

私の右手をぎゅっと掴む北斗。心臓が速くなるのは、これまた好きだからだと思う。と言うか、それ以外無い。

何だか今は目を見れなくて、逸らしたまま話す。

『…百合花ちゃんが、北斗の本命だと思っちゃって。正直結構しんどかった。あのとき、まだ好きって言ってくれたのに、って勝手に思って。』

『そう思えば思うほど、私は北斗のことが好きなんじゃ…とか。ちょっとでも想っちゃったら、もう私の負け。あれもこれも、全部好きだからって言葉で片付けられちゃうんだよね。』

「…それって、」

ベラベラと出てくる言葉。全部心の奥底から出てきたものだ。

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