答え ページ36
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佳「…はっ！？まじで！？」
『まじなんだよね…』
クリスマスに近づいてきた頃、高校時代の親友の佳奈と久しぶりに電話をした。北斗との事情を話すなり、この反応だ。
いまは佳奈の彼氏、慎太郎と共に暮らしているらしい。お幸せに。
佳「んー…北斗と連絡先は？もってる？」
『もってる。でもね、手が動かない。送ろうとして送信ボタン押す前で止まっちゃう。』
住んでる場所は近い、はず。こっから歩いて行ける距離でもあるし、スーパーとか出先で会う確率も低くないのに。
佳「百合花ちゃん、って北斗とはどういう関係？」
『んー…分かんない。彼女だったりして』
自分で言っといて、「彼女だったりして」っていう言葉に心が傷付く。好きだから、そういうことを想像しちゃうのは嫌だ。
…ん？好きだから？
佳「まだ好きならさ、ちゃんと北斗と話そう。ごめん、うち静岡だから流石にそっちいけないわ笑。行けてたら北斗グーで殴って…」
『あー佳奈！大丈夫だから。ありがとう。』
そうか、私はまだ北斗のことが好きなんだ。
どんだけ諦めようとか、終わらせようとか言ってても、結局はこう。
北斗の本命は百合花ちゃんなのかもしれない。それでも私は、やっぱり諦められない。そう気付かせてくれたのは、佳奈だった。
佳「…よし、A。がんばれ」
『佳奈…ありがとう！最高の親友だよ！』
またね！って電話を切って、北斗のプロフィールを開く。
まだすこし手は震えているけど、押さなきゃ前には進めない。
押そうとしたその時、自分の手元に振動が走った。
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作者名：Ｙ | 作成日時：2022年12月5日 17時
