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その場から逃げ出したいと思った時にはもう、足が自然と動く。苦しいし、あの空気にいたくないし、手は震えてるし。いてもたってもいられなくて、小走りで自分の家に向かう。
今まで北斗から伝えられてきた「好き」は、真っ赤な嘘だったの?本命は百合花ちゃん?ちょっとでも北斗に本気になってた自分があほくさく思えてくる。
…でも、今ので決心がついた。
長いようで短いような、短いようで長いような、そんな彼への恋心は終わりにさせよう。
涙を堪えてるけど、今すぐにでも溢れ出てしまいそう。そんな表情を隠しながら家に着いた。
玄関で靴を脱いで、そのままベットに直行してダイブ。少女漫画みたいなことをした。
スマホを取り出して、北斗にメールを送る手で止まる。…おかしいな、手が何かにとりつかれてるみたい。思うように動いてくれない。
君に伝えなきゃ、「今までありがとう」って。
結局、なにも進まないままで時間は次の日へと過ぎていった。
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作者名:Y | 作成日時:2022年12月5日 17時