検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:85,937 hit

. ページ23

.



「どうかした?」
『…ううん、なんでもない』



昨日再会して、もう好きになりかけている私って案外チョロいかも。

北斗のさりげない優しさ、お花の香りが微かにする香水の匂い。全部にドキドキしてしまう。こんな感情は全て、好きに比例してしまう。


そんなことに気づかないフリをして、海綺麗だねって誤魔化してみる。




「Aの誕生日だけど、こんなことしかできなくてごめんね」
『なにそれ。私は誕生日に北斗と一緒にいれたことが嬉しいのに。』
「…えっ」
『あっ!…いや、今のは……』



両手をヒラヒラさせて、違う違うとアピールするも、北斗の表情は変わらない。鉄か、ってくらい変わらない。

その姿を見て必死に言い訳を考えるも、何も出てこない。私の負け?



「…期待、しちゃうけど。いいの?」
『……』



頷くふりをして視線を斜め下に向ける。その瞬間に、目の前が彼の上着の色に広がった。

抱きしめられたんだと錯覚するのには数秒かかった。




.

.→←.



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
598人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年12月5日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。