占いツクール
検索窓
今日:388 hit、昨日:414 hit、合計:203,046 hit

. ページ7

++
+++


"原田先生を辞めさせろ!"



教室に誰もいなくて、ラッキーと思いつつ荷物を置いて廊下をフラフラしていた時だった。
どこからかそんな声が聞こえてきて、窓から外を見てみれば何だか中庭に人がたくさん集まっている。
先頭で長井先生がいろいろと叫んでいるのが分かった。
皆が見上げている先、屋上には縁に立っている若林くん。

何がどうなって…と考えて下を見ると、離れたところで動画を撮って笑っている牛久保達が見えた。


「そういうこと、」


楽しそうな牛久保達とは反対に、東条が固い表情で上を見上げていた。
馬鹿じゃないの、と思う。今更後悔しても遅いのに。
大方、明智達が焚き付けていまこの状況になったのだろう。

屋上に上って行った先生が、また中庭に戻って布を広げ始める。
ぼーっとその様子を見ていると、飛べ!と先生が叫んだ。
若林くんがピースをしながら落ちていく。


「すごいなあ」


羨ましいと思ってしまった。
楽しく過ごしたいわけではないけど、殻を破り楽しそうに笑う彼がとても。
ふと目が合って、マスクを外した屈託の無い笑顔で若林くんがこちらを向く。
原田先生がそれに気付いて、水瀬降りてこい!と叫んでいるのが聞こえたけど、軽く手を振って動かずにいれば、また怒っている声が聞こえた。


羨ましい。けれど、


「馬鹿馬鹿しい」


友達がいたところでつまらないものはつまらないのだ。
本当に欲しいものなんて手に入りやしない。
そんな現実に、ずっと、ずっと前に気付いてしまったから。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (197 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1052人がお気に入り
設定キーワード:俺のスカートどこいった , 永瀬廉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ハル - すごく大好きです!更新も無理せずにゆっくりでいいので、楽しみにしてます! (6月16日 0時) (レス) id: aceffff8a7 (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 鶴さん» ありがとうございます!更新は遅いですけど読んでいただけると嬉しいです(^o^) (6月12日 13時) (レス) id: 3cdd23f11d (このIDを非表示/違反報告)
- すごくはまってしまいました! 続きも楽しみにしています! (6月4日 22時) (レス) id: c081e3d2cd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なー | 作成日時:2019年6月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。