キス魔サイト[まふまふ]

26話 ページ29

まふまふside





どうする真冬！？まふまふ！？

少しホカホカしてるAちゃんの色気半端ないけど手ぇ出していいものなの！？

嫌われたらどうしよう、怖い。

いや知ってるよ、自分が情けないことぐらい。

でも！大切にしたいから尚更手が出せない！

でもでも！そろそろいいんじゃないかと思ってる！

ぐあ…。









｢……真冬？さっきから百面相してるけど…大丈夫？｣

｢うわあああ！？｣

｢えっ！？｣


突然Aちゃんが顔を覗き込んできたものだから、驚いてしまった。


｢あぁあぁごめんなさい！！考え事してた！｣

｢考え事？何を？｣

｢えっあ、それはえっと…。｣


言えるか！？言えるか！？普通言えない！

なんで漫画の中ではサラリとしてみせるの！？

何も言わずに手を出せるヒーローに文句を言いながら、必死に言葉を考える。

けど、数秒しても声に出なかった。

沈黙の後、Aちゃんは少し悲しそうな顔で、ごめんねとソファの方へ行ってしまった。





やばいやばいやばい、ごめんAちゃん本当に許して下さい。

違うんですよAちゃん。


｢Aちゃん！違うの！あのね！｣

｢う、あ…え？｣


いきなり引き止められキョトンとしてるAちゃんの目の前に行って、ゴクリと唾を飲む。








｢そ、その……あの……俺、ね………Aちゃんと…そっち系の事…したいな……って。｣






か細くなる声。






自信が無さすぎてﾀﾋにそう。


｢そ、っち系…って…？……もしかして…。｣

｢あの、うん、えっと……Aちゃんと…したいなぁって…。｣

｢っ、あえっと…。｣


Aちゃんが戸惑ってるのを見て、失敗した！と直感した。



終わった俺のカップルライフ…。


｢ごめんね！やっぱり気にしないで！｣と言い、ベッドへと行こうとすると、急に引っ張られる袖。



｢……ぁ………私も……。｣




耳を赤くしながら俯き、そう言うAちゃんを見て、何かプチッと切れた。



｢……ごめん、我慢出来ないかも…しれない……。｣

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