【wrwrd】思い人は将軍様【gr】 (ページ15)

今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:10,661 hit

14.大事な人ページ15

私は今グルさんの部屋にいる。

gr「A、鴉国にいた時の話を聞かせてくれないか？」

『....私の事、嫌いにならない....？』

gr「ならないゾ」

私は思いを固め、話した。

『私が生まれた時は、みんな喜んでくれたの。
私は女だから、女王になるように育てられてきた。
でも、ある日を境に誰も相手をしてくれなかった。
夜に親のとこに行ったの。そしたら、会話が聞こえてきたの。

「あの子には邪神がついてる」って

親戚から聞いたんだけどね？私が生まれた時から、
雨が一切降らなくなったんだって。でも、１回
国を出たことがあって、その時は雨が降ったの。
そこからだったよ。友達からも

「近づくな！」

「邪神がうつる」

ってさ。それで、大奥に飛ばされただけ』

私は気づいたら涙が出ていて、
グルさんに抱きしめられていた。

gr「また...気づいてやれなかったな...」

『そんな事ないよ...
本当だから。邪神だk gr「邪神じゃないゾ」え...？』

gr「Aが邪神だと？言ったのはどこのどいつだ。
我々国に来てどうだ？雨が降った日もあっただろう？」

『うん...』

gr「Aは邪神じゃない。ちゃんとした1人の人間だ。
大丈夫だ。Aを邪神と言うやつがいたら、殺ってやる」

『...ありがとっ...』

gr「だから、もう離れてなんて言うな」

『うん...うん...！』

生まれて初めて、大事な人間って言ってくれた。
私はただただ嬉しかった。