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今は部屋に一人っきりだ。グルさんは、会議中。
最近会議が多い。そろそろ戦になるかもしれない。
『暇だなぁ...』
そう呟いていると、
コンコン
??「ペ神やで。Aちゃんいる?」
『居ますよ!どうぞ〜』
珍しいことにペ神様がやってきた。
『どこでも座ってください。今日はどうされたんですか?』
sn「いや、最近グルッペンが会議でいないじゃん?
Aちゃん、寂しくないかなって」
『寂しい、ですか....』
sn「ごめん。変な事聞いちゃったね...」
『いいえ!大丈夫ですよ!』
sn「でも、最近隣国の様子がおかしいから、
いつ起きてもおかしくないかも」
『そうですか...』
sn「でも、我々国は負けたことがないから、大丈夫!」
『そうなんですか!?
大奥に居てたから情報が入ってこなくて...』
sn「そろそろ、グルッペンも戻ってくると思うし行くね」
『はい!ありがとうございました』
sn「こちらこそ。
何かあったらおいで?医務室に居るから」
『はい!』
そう言うとペ神様は行ってしまった。
『戦か...』
そう思うと、私の胸がキュンと狭くなった。
今まで戦の知らせなど聞いてこなかったから。
gr「A、どうした?」
『グ、グルさん!?』
いつの間に戻ってきたのか、
グルさんがいた。
gr「どうした?そんな端で」
『う、ううん!大丈夫!』
gr「A」
gr「.....戦が決まったぞ」
一番聞きたくなかった言葉が、
グルさんの口から出た。
『......そう...』
私は震える手を必死に隠した。
正直怖い。初めて直接「戦が起こる」
と聞いたから。
gr「A、こっち向け」
言われた通りに向くと、
むぎゅ
片手でほっぺを挟まれた。
『何でひゅか?』
gr「...手が震えてるぞ」
『なんでもないでひゅ』
gr「なんでもない事ないだろう。俺に言ってみろ」
『...グルしゃんが』
gr「俺がどうした」
『グルしゃんが、死んじゃうかみょって...』
『グルしゃんがっ...帰って...来ないかもしれないってっ...』
私は気づいたらグルさんの胸の中で泣いていた。
gr「A、俺は我々国の主だぞ?
それに、さっきのペ神の言葉、忘れたか?」
《我々国は負けたことがないから大丈夫》
『でっ、でも...』
gr「安心しろ。俺は必ず勝って、帰ってくる」
『ほんと...?』
gr「あぁ、必ずだ」
『絶対、絶対だからっ!』
gr「絶対帰ってくると誓おう」
少し前までは本当か不安だったのに、
グルさんが言うと本当に聞こえた。
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作者名:ぴすたち | 作成日時:2020年8月3日 16時