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司「続きまして、校長よりお話しいただきます」
ここ体育館前方には、今年小学一年生になった子供達が時折キョロキョロしながら座る座席
その中で俺は"安室A"の父親として保護者席で我が娘を見守る
最初は本当に戸惑った
預かっていた頃は、その"一時的だ"という意識の元だった為これと言った困難は無かったが
いざパパになると決まった時からはどうしたらいいのか分からなかった
3歳半の幼女
突然子育てをしろと言われても出来るわけがない
まずは戸籍等の事務的な事を全て済ませた後、幼稚園に通わせるべきだという話になった
その時になっても全く連絡が付かなかった親族は無視して
そしてこの幼稚園探しから早速つまずいた
この時初めて知ったが、"入れたい"と言って入らせてもらえる程簡単ではないらしい
特にAの場合は編入
定員に達している場所は願書すら出せず、ようやく見つけた編入受け入れ可能な幼稚園は、所謂受験があった
子供が他の園児と仲良く遊べるか、親離れは出来てるか、先生の指示は聞けるかなどの項目を見るそうだが、
実際行ってみて感じた実情は、子ではなく親を見ているという事
Aの方は全く問題の無い良い子だったが
俺の方は、
先『ご職業は？』
降『一般的な会社員です』
先『年収はおいくら程ですか？』
降『平均的なものですが...』
先『...そうですか。奥様と共働きでいらっしゃいますか？』
降『妻はいません。娘と二人です』
先『...ごめんなさい、今回はご縁が無かったという事で』
と何故か失敗
...仕方なくこの身分の権力を借りる事にして、どちらかと言うと自宅より本庁に近い幼稚園へ何とか通園開始
そこから送り迎えも欠かさず、弁当も毎日作る生活が始まった
遠足やお遊戯会にも着飾ったママ達に混ざり、我が子へカメラを向け続けた
一生に一度の思い出だからと
司「ではこれより、クラス毎の記念撮影を行いますので、保護者の皆様どうぞステージの方へお越し下さい」
その司会の言葉に周りも一斉に立ち上がる
資料を座席に置いて、ちょうどこちらを振り返った娘が揺らしたのは結局間に合わなくて急いで施した二つ結び
Aは1-B
A組が撮影されている間にもう一度ヘアアレンジに挑戦してみるか
「パパ！」
そうやって駆け寄って来る姿は、本当によく懐いてくれてる
そんなAもいつか"パパキモい"だとか言うのだろうか...
想像しただけでも泣ける
...愛娘にとって、最強にカッコいいパパでありたい
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たろ。(プロフ) - 親バカ割と迷惑で笑うww更新楽しみにしてます！ (2022年3月21日 17時) (
レス) @page20 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
ﾊﾅﾉｱﾅ!(プロフ) - 更新楽しみに待っておきますね！💜❤💙💚 (2021年11月10日 0時) (レス) @page18 id: ccc7628059 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 修行、頑張って下さい！！！！ (2021年10月30日 18時) (レス) @page18 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - Rinさんの作品どれも大好きです。いつも楽しく読ませてもらってます。帰って来るのをずっと待ってます。 (2021年10月27日 3時) (レス) @page17 id: 8b5d31fef6 (このIDを非表示/違反報告)
玖欄(プロフ) - いつも作品楽しく読ませてもらってますよ。面白いですよ〜。自信持って下さい。帰って来るのを楽しみに待ってますね。 (2021年10月26日 14時) (レス) @page17 id: 6fb014f278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin.
| 作成日時：2021年10月18日 22時
