零な彼女と零の食卓【安室透/降谷零】

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風「Aさんが...ゼロですか...」

「ご、ごめんなさい...降谷さんに周りに話すなって言われてたので...」

風「あ、いえ...ただ少しびっくりしてしまいまして...」



こんなの誰が驚かない

ほら見ろ
振り返ればポカーンとした男共

つまりこれからは、このラブラブカップルが二人揃って我々の上司
共に制服に身を包んだお二人はやけに眩しく見える



降「これからは、彼女を上司として接す

「いや気にしないで下さい！これまで通り宜しくお願いします」

降「っ、A

「いいじゃないですか、同じ仲間なんですから」



...お？



「というわけでですね、私も降谷さんと同等の権力を持つようになった記念に、まずは飲み会を開催したいと思います！」

公「おー！！」

公「の、飲み会ですか！？」

「はい！ここ最近皆さんすごい詰まってましたし、やっぱりこういう事はパーっと

降「ダメだ、行きたければそれぞれ別で行け。...お前には俺が

「まぁまぁ！...それに、いつも降谷さんの手料理食べてたらその内美味しさが分からなくなっちゃうじゃないですか。こうやってたまにでも外のご飯食べて、やっぱり降谷さんのが一番！ってなって見るのも良いと思いませんか？」

降「...そ、それは...悪くはないが...」



お？？



「あとは、せっかくゼロになったんですから皆にお祝いしてもらいたいです！だから今日は皆さんで力を合わせて、定時には帰れるようにしましょう！」

公「分かりま

降「ちょ、ちょっと待て。それでも俺はお前をあいつらとは

「私だって毎晩金髪巨乳美女とドライブに行く彼氏は嫌ですよ」

降「なっ

「飲み会やらせてくれないなら、もうハロちゃんのお散歩一緒に行きませんからね！」

降「わ、分かった！分かったから一回...



おお...
"ハロちゃん"が何なのかは知らないが、あの降谷さんがここまで押されているのは良い傾向なのではないか？

いつも誰も逆らえずに奥歯を噛み締めるだけの相手に、対等に物を言える人物が現れたのは、きっと我々にとっては大きなメリットとなるはず
現にこうして、我々の事を気遣い飲み会を開催しようとしてくれているところなど

...何にしろ、イチャイチャを見せつけられてるのには変わりないが
オロオロとしている降谷さんの様子を見るのも新鮮



「じゃあ皆さん！さっさと仕事終わらせちゃいましょう！」

降「はぁ...」

公「はい！」

公「了解です！」



これは良い風吹いてるかもしれないぞ...！

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