公安警察、辞めさせて下さい 2【安室透/降谷零】

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『もうこれ以上どうしたらいいか分からないんです...私せっかく警察官になったのに、何も出来てなくて...』

風『で、ですが辞める必要は...次の職などどうされるんですか？』

『とりあえずアルバイトしながら就職してみるのもいいかなと思ってます。それかまずは実家に帰ってとか...』

風『...降谷さんの事はもういいんですか？』

『そんな、どう見ても無理じゃないですか！
高嶺の花にも程がありますよ。
まぁ...ちょっと期待はしちゃってますけど...よく分からないですよね、降谷さんって。
ご飯作ってくれたり、急にスイーツくれたり。
もしかしてって思うじゃないですか？
でも...見ての通りです。
そういう意味では風見さんの方が全然好きですよ！
いつも優しくて、真剣な時はちゃんと真剣に話してくれますし、ちょっと硬いけどそれが風見さんの良い所だと思います』

風『...私も応援したい気は山々なのですが...そう言えば、NOCリストの件の時の事は謝罪してもらえましたか？』

『え？謝罪ですか？』

風『はい、あの時の降谷さん、かなり言葉が不適切でしたので皆であなたに謝罪するように言ったんです』

『...無いですよ？何も』

風『そ、そうですか...』



当たり前だが人のいる気配がしない自宅の隣室前で、未だに盗み聞く音声
こんな物俺の方からさっさと切れば良いものを



『私明日もう一回降谷さんにお願いしてみます。辞職の事。きっとドッキリか何かかと思われたんですよ』

風『.....』

『そ、そんなに辞めてほしく無いんですか？』

風『Aさんは本当に稀で貴重な人材です。
私もその可能性はあると考えていますが、一部では、降谷さんのあなたに対する態度は嫉妬なのではないかと言われています。
降谷さんの時で既に"あんな優秀な人間はいない"と言われていたというのに、あなたは男性と比べるとハンディキャップがある女性として同じ成果を成し遂げました。
本当に降谷さんがそれに対して何かしら思いがあるのかは分からないにしても、少なくとも周りの人間はその可能性を否めない程にあなたの能力を評価しているという事です』

『...それでも私は降谷さんには敵わないですよ？』

風『体格差や経験値などどうしようも出来ない差はあります。しかし、それを差し置いてでもあなたは我々にとって惜しい仲間なのです』

『風見さんって



ツーツーツー

...バッテリー切れか

途端に静かになった庶民的なアパートの野晒しの廊下

...何をやってるんだ俺は

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