公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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降「...何だこれは」

「何って、お菓子ですよ？」


いつの間に...
気付けばカートにはポテトチップスだの、チョコレートだの、ドーナツだの


「忙しい私にはこうやって気軽に食べれる物は必須ですから！」


...ダメだ
頭痛と溜息が止まらない
どれだけ吐いても次の溜息が待ち受けている感覚

この女は一体どうなってるんだ
その頭と体には何が詰まってる？
馬鹿としか言いようがないのに、どこからオールA判定の首席が出て来る？

おまけに全く掴めないペース
先程の車内でも突然携帯を弄り始めたと思ったら、例の組織の資料を読み進めていた
隙間時間に見れるようにとデータ化して保存したらしい
勿論セキュリティ面は風見の許可を得てと


「あ、このアイス美味しいですよね！」


そうやってまたカートに増えて行く余計な物

俺はただ腐った人事に
抗議を受け入れなかった人事に
彼らの決断は間違っていたと見返したいだけだったはずが


「うわ、季節限定の味...欲しい...」


短い休息時間をこんな事に費やして
...クソ
我慢だ、我慢


降「他にまだあるか」

「他...いえ、特には無

降「あるんだな、早く取って来い」


"やったー！"と軽やかな表情で駆けて行った様子に、自分は長いレジの列に並ぶ

1年...
1年だ
1年後には必ず人事に再抗議を




・




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大好きなキャラクターコラボのお菓子を抱えて探すのは、あの綺麗な金色の髪
流石に分かりやすくて、やっぱりイケメンはオーラが違うからこういう時に便利だなと思いながら


「持って来ました！」


ちょうどお会計が始まっていたカゴの中にドサッと降ろした

...そもそもこんなに食材買ってどうするんだろう
私は作る時間無いのに
...もしかして作ってくれる！？
毎日イケメンの手料理を食べ


降「財布は」

「え？さ、財布ですか？」

降「当たり前だろ、万引きするつもりか」

店「3,570円です」

「...ふ、降谷さんが払ってくれるんじゃ

降「そんな事は一言も言っていない」

「...酷いじゃないですか！私今お金無いの知ってるのに！」

降「どうするのかさっさと決めろ、ギリギリ足りはするだろ」

「確かに...って、無理ですよ！！」


さよなら...私のお菓子達...

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