公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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「あああ！！ダメですダメです！」


もう既に一日中開けっ放しだったとは言え、主人のいない鍵もかかってない部屋は防犯的な観点で良くないと判断し
二つの扉の真ん中で待つ事約30分

そんな叫びにも近い声で階段を駆け上がって来たのは、今朝と午後見たのと変わらない部屋着にサンダルの女


降「鍵をかけたらまた...っ、おい！」

「ちょっと待って下さい！下にタクシー待たせてるんです！」


とまずは俺に見向きもせずに自室へ飛び込んでいった背中
閉まりかけたドアを抑えて開き、見えたのは大量の紙と段ボール
そう言えば引っ越して来たばかりだと言っていたか...


「...なっ...！見ないで下さい！まだ片付けてないんです！」

降「こんなんで仕ご

「すぐ戻りますから！！」


...そうまた鍵をかけずに再び階段を降りて行かれ、どうもイライラする

その感情の始まりは人事から今年のリストを渡された時からだった
総代
首席
オールA判定
卒業生代表
そして公安警察
自分とほぼ同じ道を歩んでいる5つ下の後輩というだけでも充分だったが、更に女と来た
だがそれこそが苛立ちの原因

人事は腐っている
抗議はしたが全く聞き入れてもらえなかった

だから俺は


「お、お待たせしました...」

降「...何だその嫌そうな顔は」

「降谷さんのせいですよ！定期もお財布も無かったからタクシー乗る羽目になって、もうあと5千円しかないんです...来月末の給与振り込みまで5千円って...
あ、データだけ移して来ましたから見てもらえますか！まだ終わってないですけど、9割は完了したので！」


...後半から急に元気になったのは何だ？
金がそこまで大事だったということか？


「パソコン持って来ますね！少しだけ待っ、...ちょっ！だから入って来な

降「まずは部屋の片付けだ」

「え、そ、それは後でちゃんと

降「手伝ってやると言ってるんだ。こんな環境じゃ仕事も休憩もろくに出来やしないだろ」




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...イケメンがうちに居る...
これは夢？
高くて届かない所を"お願いします"って、そしてその横顔を見つ


降「これは

「ああああ！！ダメです！！下着は触らないで下さい！！」

降「...ならこれは

「ああああ！！絶対見ないで下さい！！」


と奪い取ったのはこれまでの卒アル達

なんか...
自分で片付けるより疲れる...

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