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『痛っ....』
思いっきり挫いた足と、倒れる直前に支えられた身体が熱を持つ
降谷「風見」
風見「....分かりました、すぐにご用意いたします」
降谷「A、歩けるか」
私とは正反対なくらいに冷静沈着なパパに付いていけない
無理をするのは症状を悪化させるだけだというのは頭では分かっている
でも頼りたくない
『.....大丈夫』
と強がってはみるものの、これじゃトイレにたどり着いた時には明日になってる
......っていうか、トイレ行かなくていいじゃん
本当に用があって行くって言ったわけじゃないし
とりあえず椅子に座ろうと踏み出してみるが、果てしない時間がかかりそうだと肩を落とす
降谷「.......はぁ.....痛むのならそう言えばいいだろ」
『え!』
降谷「損傷した足には出来るだけ負荷をかけるな」
重力に逆らう身体の反動で、とっさに首に手を回す
降谷「椅子を3つ並べてクッションになるものを探して来い」
公安「は、はい!」
急いで並べられたそれにゆっくり降ろされると、途端に自分の行動に耐えられなくなり、身を屈めてくれている事にも感謝せずに腕を離す
公安「2つで足りますか?」
降谷「あぁ、置いておけ」
上着を脱いで袖を捲る姿に、痛みすら忘れてしまいそうになる
風見「ただいま戻りました!」
氷水の入った袋と包帯を手にして戻って来た風見さんは少し息切れをしていた
.....走ってくれたのかな
風見「すみません....テーピングは見つかりませんでした」
降谷「....まぁいい」
・
・
一端を歯で咥えながら器用に包帯を巻きつけて行く
その様子に見入ってしまっていると、唐突に目線が上がり、心臓が止まるかと思った
.....もうダメだ
今日の私どうかしてる
仕上げに、足の下にクッションを置いて、氷水の袋を乗っけて応急処置の終了
『......ありがと』
本当になんでも出来るんだな.....
出来ないこと無いのかな
降谷「食べ終わったら帰るぞ」
公安「え、帰られてしまうんですか?」
降谷「当たり前だ、長居する必要がどこにある」
風見「降谷さんもお帰りになられますか?」
降谷「一人家に置いてくるわけには行かないだろ」
そんな会話をよそに、テーブルの上のスープを飲むと、熱々だったのがもう冷めていた
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故哀(プロフ) - 更新ありがとうございます!!私は読ませて頂いている立場なので、どちらでも作者様のお好きな方にしたら良いと思います!!どっちになっても楽しみにしています! (2021年6月15日 0時) (レス) id: ff320ab344 (このIDを非表示/違反報告)
みにわ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも陰ながら応援しています。何回もこの作品は読ませていただいてとても好きな作品です。サンプルを読ませていただきリバイタライズもとても楽しみにしてます♪是非更新よろしくお願いします!! (2021年6月14日 23時) (レス) id: a8cfd4ab6b (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - リバイタライズ読みました!前の作品も読みやすく面白くて最高と思ってたんですがリバイタライズが圧倒的に良すぎて書き直しが読みたいです(笑)心情とか描写がもう…!語彙力が無さすぎて上手く伝えれない、、、。毎回更新の通知が来るのが嬉しくてたまらないです、、 (2021年6月14日 20時) (レス) id: 152376b941 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - やっぱり続き読みたいです!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: ba820af92f (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 読みました!前より面白くなってるので、書き直しがいいです! (2021年6月14日 16時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin. | 作成日時:2018年7月12日 15時