１１話 ページ20
そんな二人に目もくれず、新一は話し続ける。
「助手のワトソンと初めて会ったとき、握手しただけで彼が軍医としてアフガンに行ってたことを見抜いちまったんだ！
……こんなふうにね！」
そう言うと、新一は突然前に並んでいた女性の手を取った。急なことに、女性は「えっ…」と驚いて新一を見る。すると新一は女性に「体操をやってますね」と言い、そう判断した理由を元にするりと推理してみせた。果たして握っただけで手のマメが分かるものなのか。女性の横にいたもう一人も、女性と同じく驚いている。
だが、蘭はあまり納得いっていない様子だった。
「でも、テニスやっててもマメぐらい……」
『何を偉そうに推理してんのよ。さっき風が吹いた時にその女性の腿を見てただけじゃない』
不服そうな蘭に被せるように、腕を組んでこれまた不服そうなAが声を上げた。それを聞いた新一はゲッ…と頬を引きつらせる。
『足の付け根に独特なアザができてました。あれ、段違い平行棒をやってるからですよね。それと手のマメを繋げると、貴方は体操選手、となるわけです』
Aのちゃんとした推理に、「あっ！」と女性が頬を赤らめて驚く。Aは新一を睨むと、「この変態」と溢した。蘭からも冷たい視線が送られる。
「い、いや、どんな時でも観察を怠らないのが探偵の基本だからさ！な？A」
『へぇ、じゃあ探偵だったら、幼馴染のスカートの中を見るのも許されるんだ』
「「え゛！？」」
思わぬ暴露に、蘭と新一から台詞は同じだが種類は別の声があがる。
「ちょっと新一！どーいうこと！？」
「お、オメーが足を振り回すのがわりーんだろ！！あんなの不可抗力だっつの！！」
それは昨日の帰り道蘭が新一に怒った時のことを指していた。二人の言い合いを横目でみつつ、Aは少し進んだ列へと目を向ける。すると、その直後後ろから大きな怒鳴り声が聞こえた。
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mリン(プロフ) - 宵夜さん» こんにちは、コメントとご指摘ありがとうございます！修正が上手く行ってなかったようです。教えてくださりありがとうございました。また何かありましたらコメント宜しくお願いいたします！ (2022年3月20日 16時) (
レス) id: 535fdf8baa (このIDを非表示/違反報告)
宵夜(プロフ) - とても面白くて良かったです！少し質問なんですが、ページ14の『(小さくなったあなたの仮名)』って目次ページで設定したものですか？変換されていないようでしたので一応報告と思い…不快であれば消して頂いても構いません。 (2022年3月11日 0時) (レス) @page14 id: 5d45bacd52 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - マナさん» 久しぶりにきたのでご返信が遅くなってしまい申し訳ありません。数年前の私が作成した拙い内容ですがそれでも宜しければどうぞ使ってやってください…！わざわざコメントありがとうございます！ (2022年2月20日 14時) (レス) id: 535fdf8baa (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 私なりに作品を参考させてもらっていいですか？ (2022年1月30日 8時) (レス) @page1 id: 25d45421cb (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！映画沿いもありますので是非ご覧ください。 (2019年5月22日 7時) (レス) id: 148773b33b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mリン | 作成日時：2017年4月21日 21時
