可能性と無限の翼【ハイキュー】

第八話　腹立つやつ ページ19

アップを終えた及川がピンチサーバーとして入ってくる。





「その攻撃まで繋げなきゃ意味ないんだよ？」




そう言って月島を指さす及川。









かっこよく言ってるけど当たり前のことじゃん．．．と思いながらサーブをみる夏目。








強烈なサーブが及川の手から月島へ飛んでいく。








月島の腕に当たったボールは二回の観客席まで飛んでいった。









すごい威力とコントロールに驚く烏野。




その中で一人落ち着いてコートを見つめる夏目。









「．．．うわ、腹立つやつ」


そんな夏目を見てぼそりと及川が呟いた。









試合が終わる。

なんとか勝利を収めた烏野。









「おお〜さすが主将！ちゃんとわかってるね〜」


反省会のようなことをしながら帰ろうとしていると校門に及川が寄りかかっている。








「待ち伏せしてわざわざ嫌味言いにくるとか性格悪」

「ちょっと夏目ちゃん！聞こえてんだけど！」

「聞こえるように言ってるんですよ〜」






わざとらしくにこにこして嫌味をいう夏目。







(ちゃらちゃらしすぎなんだよ．．．)

と心の中で悪態をつく。




こーゆーやつほんと腹立つ。









「…ていうか、青葉城西今日及川さん以外に誰か休んでます？」



「え？二年が1人休んでるけど…」




「…二年か」



「どうかした？」










「いえ、なにも」








言いたいことだけ言って及川が去った後、澤村が口を開いた。


「そろそろ戻ってくる頃なんだ。烏野の守護神。」

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