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まさかの大惨事 頼々 ページ7

ちりりりん、うるさく鳴く目覚まし時計の音に
鼓膜を叩かれ、頼々は目を覚ました。

見知らぬ天井
…だなんてことはなく見慣れた白がそこにあった。
いつも起きる時に見ている天井で、
別に汚れていたり、でっかい虫がいるなんてこともなくいつも通りの天井
だが、どこか、いつもと少し違う気がすると
寝ぼけた頭で薄らとそう思った。

さてと、まだまだ煩く響いている時計を止めなければ…
そしてよっこらせと腕を動かし、立ち上がろうと

「(あれ?)」

気がついた。
腕が、動かない。

否、昨日までちゃんとあったはずの二の腕がないのだ。
そしてベッドで寝ていたはずなのに何故ベッドが横にある?

さっきまで寝呆けていた頭と視界が一気にさえ渡る。
白一色で統一された部屋が自分体だったはずの砂が盛大に散乱している。
この状態から導き出せる答えは一つ、
きっと自分はベッドから転げ落ちてしまったのだろう。
その時、どこかに腕が引っかかり、取れてしまって…

頼々は砂漠病である。
体がサラサラと砂になってしまう…
別に痛みもないし、何かにぶつかったり、
水が当たらなければ特に問題がなく、
頼々自身別に今までもベッドに寝ていて問題はなかったのだが
まさかこうなってしまうとは……

今日から布団に変えようかな…
一瞬現実逃避をするがじゃりじゃりした砂の触感で現実に引き戻される。

足も歩けないほどではないが結構欠けていて歩こうとしたらきっと
崩れてしまうのだろう。

今の状態では自分はなにもできないし、
静かに待っとけばきっと相方の楽々が発見してくれるのだろうが……
(部屋に鍵はかけていない)

「さて、これから頼々はどうするべきなのか…」

早朝の5時、まだまだ大半の人が寝ている中、
頼々は自分が寝ている内に無意識で起こしてしまった大惨事に
今だ鳴り続ける目覚まし時計の音に耳を痛めながら
無い腕で頭を抱えていた。

心配 【紫雨】→←恥ずかしい 芹香



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ルミア(プロフ) - うらみんPC垢さん» 了解です! (2020年2月5日 11時) (レス) id: b02ed27f2a (このIDを非表示/違反報告)
うらみんPC垢(プロフ) - ルミアさん» 上限に達してしまったので、ページ追加が出来ないと思います。続編を作らないと続きが書けません。勝手に続編を出すのも莉愛さんに悪いので、許可を貰うor(莉愛さんが)続編を作るまで待った方が良いと思います。(長文失礼しました) (2020年2月4日 23時) (レス) id: 5500a8d715 (このIDを非表示/違反報告)
ルミア(プロフ) - あ、もう…急ぎすぎて…すみません、更新さしてもらっても大丈夫でしょうか? (2020年2月4日 23時) (レス) id: b02ed27f2a (このIDを非表示/違反報告)
ルミア(プロフ) - 蓮@雫3318さん» ああ…!!遅れましたぁ!! (2020年2月4日 23時) (レス) id: b02ed27f2a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 私の端末がバグっていたようです。更新致します。上限です。 (2020年2月3日 20時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉愛 x他13人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年1月21日 23時

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