変わっている 49 ページ3
あんな話があっても私達は特にみんなで活動をするということはなかった
朔間零は相も変わらず忙しそうにしている
「私達はまたいつもどおりに青春を謳歌するとしましょう☆」
『いつ私達は青春を謳歌してたの』
気づけばもう暑さは少し和らいでいた
「そういえばもう少しで夏も終わりですね」
『そうだね』
時間が経ちすぎて忘れていたがお風呂に入る時に腕が痛まなくなっていた気がする
少し腫れが引いてきた
それは私は秋野宮と接触していないから
「Aさん、忘れてましたが久しぶりに演技の練習でもしましょうか」
『・・・良いかもね』
彼らと一緒にいた時間は私にとってはきっと重要だったとおもう
退屈はしていない
でも
私以外でも出来たかもしれないという恐怖
もし今渉の隣に私ではなくほかの子がいたとしたら
渉は変わらずにその子に演技を教えていたはずだし話しかけもしていただろう
だから結局私じゃなくてもよかったはずだ
必要とはされてない
たまたまなだけだ
「クラスには相変わらず行けない感じですか?」
『そうだね、いけない事だとは思ってるんだけど』
クラスに行かないとそのうち留年してしまう
それだけは何としてでも避けたい
「そうですか・・・もしどうしてもダメだったら私のクラスに来ませんか?」
『えっ・・どういうこと?』
「そのままの意味ですよ。私のクラスに来ませんか?」
渉は跪き、私の手の甲にそっと口づけをした
『っ!?』
その時の渉はなんか、王子様みたいだなって思った
『あ、あの・・・えっと・・・』
「なーんてね!今のは冗談ですよ☆本気にしちゃってもう☆」
『』
「でも辛かったらいつでも私の胸に飛び込んできていいですからね☆」
そうだった
日々樹渉という奴はこういう奴だった
『はいはい、その時はよろしくねー』
「あ、冷めました?」
『あ、分かりました?』
「えーっと、何かすみません?」
『ほんとだよ』
そんな会話をしていると最終時刻を知らせるチャイムが鳴った
「もうですか・・・時間が過ぎるのは早いですね〜」
『ほんとだね』
「一緒に帰りますか?」
『お言葉に甘えてそうさせてもらいます』
「気球に乗って送りましょう!」
『何で!?』
「気球ですよ〜めったに乗れない代物ですよ〜」
『歩きで帰ります、教室に荷物取ってくる』
そう言って私は部室を後にした
(照れているAさんも可愛らしかったですね。全くもう☆)
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ほたる - 伊達 光秀さん» あのように怒ってしまったという感じです。分かりにくくてすみません (2019年7月21日 21時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 伊達 光秀さん» 前提として夢主さんはご両親の事が好きではありません。お母さんは日々樹渉のようなにぎやかな人が夢主のような静かな人と仲良くなるなんてにわかにも信じがたいというような感じです。夢主さんは好きではないご両親に友達の事をとやかく言われたくないということで (2019年7月21日 21時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
伊達 光秀 - 55の話、あれは夢主ちゃんが悪いわ。親に友達の事を知られて何がやなのかな?私の親は、私の友達の事知ってるよ。 (2019年7月19日 18時) (レス) id: f7e36ec018 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪世一!!(プロフ) - ほたるさん» 読んでくださっていたとは...!!ありがとうございますぅう...(感動)続編楽しみなのでもう一周読み直して待ってます!!( (2019年4月13日 21時) (レス) id: cbeb56f355 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 朝凪世一!!さん» ありがとうございます!!嬉しいです!!続編も頑張ります!!(ツンデレ王子を甘やかしたい見てます超好きです.....) (2019年4月13日 21時) (レス) id: 5acfd935f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほたる x他1人 | 作成日時:2018年10月11日 19時