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「ん〜、Böse全然出て来ないんだけど…え〜…?」


ひとりごちながら、未だに陰気臭い場所を抜け出せないまま数日。
長旅になることは予想していたが、こんな場所を数日も彷徨うことになるとは思っていなかった。
実に面倒くさい。実に眠たい。

適当にその辺にある草がクッションになっている所で寝ては居たが、何より、地形が悪い。何時間も寝れる筈が無かった。


だが、ここまで来て何も収穫が無いわけでは無かった。
一つ、あの日に大量のBöseを出して来たと言うこと。
きっとあれは最初から囮のつもりだったのだろう。俺の様子を見て自分たちがどう出て行こうか検討していたのだと思われる。

そして二つ。
これだけ日が経っているのにも関わらずBöseが、またはそのボスが出て来ないということはきっと彼らは知能を持っていることが分かる。
きっと、ボスも周りのBöseも一筋縄ではいかないかもしれないのだ。


創造のセカイ(クリエイションワールド)でどうにかならないのかなぁ…さっさと他の奴らの国行かないといけないじゃん…」


勇者が一人でこんな場所を歩いているなんて、画的にどうなのかなんて思いながら歩いていると、見覚えのあるものが落ちていることに気付く。

黒い、太い紐のようなそれは、俺にとって本当に酷く懐かしいものだった。


「……luzの…チョーカー……?」


ここに落ちていてもおかしくはないのだが、何よりもまだ落ちてからそんなに日数が経っていないであろうことだ。
まだ誰かに踏まれたような跡はないし、汚れてもいない。


「何でここにあるんだよ……アイツ…居なくなった筈じゃ………」


何で何で何で。
そんな事ばかりが頭を支配して、その場に座り込む。
luzは1000年前に消えたはずなんだ。そのチョーカーが、何故、今、この場でこうして真新しい状態で見つかるのだ。

ずっとここに居たというのか。
ならば何故俺は気付けなかったのか。


どれだけ自分を責めようともその答えは出て来ない。
何も答えが出てくるはずがなかった。


「……luz…………どこだよ…」


珍しくか細い声が出てしまい、何だか嫌な気持ちになる。
こんな声、俺らしくない。俺は皆を引っ張って行く勇者なのに、こんな声を出していてどうするんだ。
俺が、luzを助け出さないと。きっと今近くにいるのだから、俺がluzを助けだすんだ。


「そらるさん、久しぶりです」

「……え、?」


瞬間、俺は激しい衝撃を頭に受けてその場に意識を失い倒れ込んだ。

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錘篥* - めっちゃ好きです( 唐突 ) 世界観からもう好みすぎて…!! すごく素敵です…! 更新頑張って下さい!! (8月26日 17時) (レス) id: c9def20581 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - すごくすごく面白いです。これからの展開が楽しみです。頑張ってください (7月14日 20時) (レス) id: 5ff03ed576 (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - めちゃくちゃすきですファンタジー好きには堪りませんだいすきです頑張ってね (7月14日 20時) (レス) id: a1faa373be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鎖座波 | 作者ホームページ:夜桜月  
作成日時:2019年7月14日 2時

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