【な組】契約が愛に変わるまで【紫】

契約5 ページ6

翌日、私はるぅとにお願いして案内してもらっていた。

「適切な手入れもきちんと施されていて結構綺麗なのね」

「分かりますか？」

「ええ、没落寸前と言えど一応私の家も和風の屋敷だから」

そして庭を見せてもらうと。

「これは椿でそっちは紫陽花かしら……結構色んな花があるのね」

「ええ、姐さんが花が好きなので」

へぇ、私と気が合いそうね。

「椿の花言葉は知っている？」

「花言葉ですか？」

「控えめな優しさ、控えめな素晴らしさ、誇りが花言葉よ」

ここの組長の奥さんは素敵な方なのだろうな。

そういえば1日経って会えていないのは現在入院中らしい。

結婚前に会ったからいいのだけれど。

裏社会にはあまり見かけない穏やかな優しい人だった。

話してみてもまだ分からないこともあるものね。

「いい花言葉ですね」

「うん、私もそう思う」

風も心地よい、意外と落ち着くものね。

「あ……ちょっとすみません」

るぅとは私にゆっくりと手を伸ばす。

そして手が私の頭に触れた瞬間。

「るぅとくん！？姉御になにやってんの！？」

莉犬が慌てて来た。

「はぁ……勘違いしないでください」

そう言って私から手を引っ込めると。

「あ、花びら……」

花びらが手にあった。

「頭にあったので取ってただけです」

「何だ驚いた」

契約結婚だから気にすることもないのは私しか知らない事実……。


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すとぷり7周年おめでとう〜！
みんなに会えたことが幸せです！
いつも楽しいを届けてくれてありがとうございます！
(ちなみに今朝肌チラも隠されるのかと思ってました)

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