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「友達。…お友達になってほしいわ」


「えっ」



花子くんは目を見開く。

私は幽霊は見えるけど、ちゃんとした友達にはなったことがない。幽霊の友達だなんてなにをされるか分からないけど、退屈にはならないと思うのだ。



「そう、そうね…うん。
やっぱりお友達になってほしいわ」


「そ、それがクロサキが叶えたい願い?」


「願い?…願い、なのかしら」



花子くんは呆気にとられた様子。
なにか変なこと言ったかしら、なんて思っていればそろそろ予鈴が鳴りそうだ。

じゃあ、と離れようとすれば花子くんに腕を引っ張られる。



「それがクロサキの願いなら、叶えてあげる」


「! まあ!本当?ふふふっ、嬉しい」


「放課後、旧校舎のトイレに来て。約束!」



そう言うだけ言うと、彼はどこかへ行ってしまった。放課後、か。
こんなこと今までになかった感覚だ。放課後に楽しみがあるのも、休み時間に誰かと喋るのも。

少し楽しみ、なんて。
足元にいたうさぎさんに手を伸ばし、軽く触れる。彼も人間じゃないんだなあ、なんてぼんやり考えるけれど、やっぱり彼は人間らしい。

飴を渡して校舎へと赴く。
…はやく放課後にならないかな。

それでは桜の木の下で。→←泡沫の友人



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- まめさん» ありがとうございます。好きと言ってもらえて嬉しいです。ミッドナイトは実は私も気に入ってるので嬉しいです。笑 引き続きよろしくお願い致します。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 初コメ失礼します! ほんとにこの作品すこです、、ミッドナイト・メランコリックがほんとにすここです!更新頑張って下さい! (2020年2月8日 21時) (レス) id: a5d55e68a9 (このIDを非表示/違反報告)
- みどりさん» 好きと言ってくださっただけでもとても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
- すばるさん» 神秘的…初めて言われました。とても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
みどり - やだ好き(´∀`*)ポッ←簡潔にまとめました( ー`дー´)キリッ(簡潔にまとめすぎた) (2020年1月29日 22時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月24日 19時

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