【鬼滅の刃】眠の呼吸【男主】

第1話・残酷 ページ5

炭治郎side


ﾎﾞｽﾝ


助かった…


雪で…


滑ったのも…


雪だけど………


炭「！！…A！！」


良かった…Aはまだ俺の隣で眠っている


そうだ、禰豆子は！？


炭「禰豆子！！」



！！



禰「………」ﾖﾛ…ﾖﾛ…


炭「禰豆子！！大丈夫か！！」


俺はすぐに禰豆子に駆け寄った


炭「歩かなくていい！！俺が町まで運んでやるから！！



禰豆子……！」



禰「っ…!!!」


目を血走らせこちらを睨んできた禰豆子は
俺に突然襲いかかってきた


俺はすぐに斧を盾にした


禰「…ｸﾞｩｳ…!!!」


ｶﾞﾁｯ


すると禰豆子はそれに噛みつき


俺を押し倒してきた



ーー鬼だーー



三郎爺さんの言葉を今思い出した



禰豆子が人喰い鬼？



いや違う！


禰豆子は人間だ！！


生まれた時から…！


禰「ｳﾞｩｳｳ…!!!」


だけど匂いがいつもの禰豆子じゃなくなってる…！


でもあれは禰豆子がやったんじゃない！


六太をかばうように倒れていたし


口や手に血はついていなかった！


そしてもう一つ…


もう一つの匂いが…


ｽﾞｽﾞｯ！


禰「ｳﾞｳｩｳｳ!!!」


か！！！


体が大きくなった！！


力も強くなっていく…！


俺が他所の家でぬくぬくと寝ていた間、


みんなはあんな惨いことに…


痛かったろう…


苦しかったろう…


助けてやれなくて…


ごめんな……


涙が溢れてきた。


せめて、、せめて禰豆子とAだけは何とかしてやりたい…！！


禰「ｳﾞｳｩｳｳ!!!」


だけどすごい力だ…！押し返せない！！


炭「禰豆子！！」


俺は必死に呼びかける


炭「頑張れ禰豆子！！！


こらえろ！！頑張ってくれ！！


鬼になんかなるな！！しっかりするんだ！！


頑張れ！！


頑張れ！！！！」



ﾎﾟﾀｯ…


炭「っ！！」


禰「ｩ…ｳｧ………」


禰豆子はボロボロと涙をこぼしていた。


良かった…



？「………」


ﾌﾞﾝｯ！



すると、誰かが禰豆子に刀を振り上げた。



ｶﾞｯ!!


炭「っ…！！！」


俺は禰豆子をかばうように雪の上を転がった


ﾋﾞｭﾝっ！！


その瞬間刀が振られ、髪が切れた。







なんだ…





誰だ……



刀…………





その人は、悪鬼滅殺と彫られている刀を構えた。




？「なぜかばう。」




こちらを冷たい目で見下ろしながら。

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