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#40 ページ2

「幸せにしてやってね…そんなの、」
有岡「だから俺は、お前と幸せになるの、いのちゃんのためにも、Aのためにも」









振られたのに、私のためにそんなこと言う慧が … 分からない。
慧が、何を考えていたのか。なんで死のうとしたのか。
それを知ってる人は、今、この世にはいない。









私が好きだった慧は 、… もう。









「慧は…私が殺しちゃったんだ、」
有岡「え?」
「私が知ってる慧は…もういないんだよね」









私は、私が知っている伊野尾慧に別れを告げた。









「苦しめてごめんなさい…、」
有岡「… 、」









大貴は、また私のことを優しく抱きしめた。









その日、私の家にあった慧の写真も
私のスマホに入っていた慧の連絡先も
慧とも思い出を全部全部捨て去った。









「ねぇ、大貴」
有岡「ん?」
「レストラン。行こっか、」
有岡「レストランって…いのちゃんの?」
「うん … 、私 、食べてみたいな 、伊野尾さんが作るご飯」
有岡「… っ 、うん、」









お店で、あんなにも偶然出会ったのは。
きっと神様がくれたチャンスなんだ。

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作者名:莉音 | 作成日時:2019年1月9日 11時

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