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13love ページ14

あれからと言うものの
毎日毎日同じパンを同じ場所へわざわざ届けて

さりげなく一口頂いて帰る。




その内に、拓弥先輩の表情は
段々柔らかくなっていって、


いつの間にか大体の事は何でも話せる様になっていた。




「……ねぇー、毎日同じお昼で、飽きないの?」


拓弥「飽きねぇよ。」




そんな訳無いでしょ(笑)さすがに
好きな食べ物でも毎日食べたら嫌いになるわ。



「他のパンは?要らないの?」


拓弥「別に。あ、Aも何か買ってきてここで

  食うなら、それちょっと貰う。」


 
「いや、私お弁当あるし。」




意地を張ってるのか
よくもまぁ、………強情な理由です事(笑)


 


拓弥「………いやなら、いいけど。……ムスッ」


 
これは、これは……ぁぁぁぁっ!!!


レア過ぎる拓弥先輩の拗ねた顔っ!


 


大体拗ねると目線を下にむけて
頬をぷくっと膨らませる。


 

「………か、考えてはおくから。」


拓弥「おぅ、じゃあな。」





 
あんな顔も見せてくれる様になったの。
前は私の前だと、怖い顔、怒った顔、ふて腐れた顔。


基本的、仮面みたいな顔をしてたんだけど、

今になったら色んな表情をしてくれて、実は嬉しい。




そして、ここ最近で変わったことがもう一つ。





“A”


 

“百瀬”から、“A”に呼び方が変わった。


 


 
なぜだろう。嫌じゃなかった。


 

本当、最近の私はおかしい。




今まで感じなかった想いが
胸の奥底から込み上げて来る。



拓弥先輩の全てが愛おしく感じてしまう。


 

私は、彼に恋心なんて華やかな想いを抱いていいのだろうか?


 


 
私にはまだ、検討も着かない。

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作者名:れんちゃむ | 作成日時:2017年8月27日 0時

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