召喚先がハイキュー（ヤンデレ）の世界だなんて聞いてない……2

　第46話 ページ21

ふと気が付くと、よく来ていた公園に来ていた。




ここは学校で辛いことがあると来ていた場所だ。




今までこのベンチに座ってよく考えたな。






"家族以外で私を大切にしてくれる人に出会いたい"って。






　
やっと見つけたと思ったのにな……







さっきのことは夢であって欲しかった。





でも……





夢なんかじゃないんだって、香織ちゃんは一時も私の味方なんかじゃなかったって、





この事実を受け入れるしかないんだよね……





あーあ、辛いな。悲しいな。








"裏切られる"っていうのは。








最初から期待なんてしなきゃよかった……




信じなきゃよかった……







やっぱりこの公園に来て、このベンチに座ると落ち着くな〜




もう学校行きたくないな。




でも家族に心配かけたくないし……




どんなに辛くても行くしかないよね。




とりあえず今が夏休みでよかったな。










気持ちの整理もついてきたし、そろそろ家に帰らないとな。





あ、家の鍵持ってくるの忘れた。





今家には誰もいないし……





ちょっと遠回りして帰ろうかな。





　


〜数分後〜






この辺あんまり来ないからなんか新鮮な気持ちだな。




ここの横断歩道渡ろう。




あ……信号赤になっちゃった。青になるまで待つか。






やっぱり交通量が多いな、この通りは。




あっちから結構大きい車来てるな。






ﾄﾝｯ






え？





今誰かに後ろから突き飛ばされて……




あ、あの大きい車がもう目の前に来てる。




もう逃げられない。




私、この車にはねられるんだ。




誰に突き飛ばされたのか気になって後ろを振り返った。
　






振り返った先にいたのは、さっき教室にいたクラスメイトと"香織ちゃん"だった。












　
最後に覚えているのは大きな｢ｷｷｯｰ｣というブレーキ音と






楽しそうに笑うクラスメイトと香織ちゃんだった。

　











そう、私は友達ではない





"クラスメイトの"香織ちゃんに突き飛ばされた。












これが私の忘れていた記憶のすべて。











作者｢ちゃんとハッピーエンドにしますからね！？｣


　

　第47話→←　第45話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す