殺し屋彼女の見るものは4 【赤羽業】 (ページ7)

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番外編　ー腕相撲ー③ ページ7

烏「良い腕だったぞ」

カルマ「負けたけど」

烏「それにしても何故最初、45度の位置でずっと動かなかったんだ？」

カルマ「あぁ、烏間先生の付けてる重りが一番のし掛かるのってその角度だから、それで負担かけて体力奪って逆転しようと思ってたんだけど、失敗した」

烏「なるほど、確かにあの体勢は俺にとって結構やりづらかったな、良い策だ」

若干落ち込み気味のカルマに丁寧に評価を行ってる烏間先生。

こうやって見ると、カルマも普通に中学生なんだよね。

ちょっと性格がアレなだけで。

前原「じゃあ優勝者の烏間先生がAと勝負だ！」

烏「なんだそれは？」

『腕相撲大会の優勝者は私と最後に対決することになってるんですよ』

烏「なるほど、そうゆうことだったのか。ただ生憎俺はまだ仕事が残っているから、これで失礼する」

渚「あ、すみません、忙しいのに」

烏「いや、これで君達の力量がわかった。今度の体育の授業でも生かそう」

そう言って烏間先生は教室から出て行ってしまった。

前原「この場合どうすりゃ良いんだ？」

磯貝「普通にカルマ対Aさんで良いんじゃないか？」

『一回勝負してみたかったんだけどね、烏間先生と』

カルマ「俺の彼女の戦闘好き思考どうにかしてくんないかな」

イトナ「行くぞ」

とりあえず手を掴んでカルマと面と向かう。

だけど何やらカルマは携帯を操作しているようで下を向いて居た。

と同時に私の携帯も鳴って、画面に表示されたメッセージを読んで思いっきり顔が赤くなってしまった。

『な、何言って！』

イトナ「よーいドン」

完全に隙を突かれ、私が腕に力を込める前に倒されてしまった。

前原「あれ？」

カルマ「はい終わりー。帰ろ帰ろ」

『ちょっと待て！今のは無し！どう考えてもずるいでしょ！』

渚「どうかしたの？」

『カルマが』

うぅ言いたくない。超恥ずかしい。

渚「Aさん？」

カルマ「ほら帰るよA。それより期待してるから」

『ちょっとカルマ！真面目にもっかい勝負しろ！』

せっせとカバンを持って教室を出て行くカルマの後を、私も追った。

教室には全く状況を理解できない男子たちが取り残された。