検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:123,717 hit

視線127 ページ33

『私はさ、ちょっと怖いよ。ずっと皆を守るって言っておきながら、それが全部裏目にでることが。そもそも殺すため以外に力の使い方を知らない私が』

あのあと研究所のデータを奪って、兄さんを装置ごと病院に搬送した。研究所は徹底的に爆破した。

でも生き返る確率は限りなく低いらしい。

説明を終えた拓兄も、防衛省に連行され多分もう私に会ってくることもないだろう。

私も、きっと組織では裏切り者認定されただろう。死神の暗殺を妨害した挙句、組織の研究所を潰したんだから。

そのうち追手か刺客が送られてくる。

だから、せめて、

『私、この教室出るよ』

皆をこれ以上巻き込みたくない。

今更だけど、これ以上私を狙う組織の目が皆に向かないように。

『また挨拶せずに出ることになるけど、皆に代わりにごめんって言ってもらえると嬉しい』

全部裏目にでる前に、自分から消えたほうがマシだ。

カルマは終始無言で聞いていた。

何か、言って欲しいんだけども、、、。

カルマ「俺さ、Aちゃんを守るってずっと言ってたけど、結局いつもAちゃんが怪我するの止められなくて、どうすればいいのかちょっと悩んでたんだよね」

『そんなの!』

カルマのせいじゃないと言おうとして、制された。

カルマ「そしたらあのタコに言われたんだよ、

(殺「大切なのは君が彼女を守ろうとするその意志、そして方法です。あらゆる危険から遠ざけることだけが守ることじゃない。カルマ君自身が、彼女をどう守りたいかもう一度考えてみるといいでしょう」)

ってね」

ずっと前を向いて居たカルマが、今度は私の顔を正面から見返した。

カルマ「俺はAの隣に居たい。何でもかんでも一人で背負いこむAの過去も全部、一緒に背負わせて。俺にAを支えさせて。Aのお兄さんと拓兄さんが守ろうとした分まで、俺に守らせて」

あの夏の浜辺で、私に告白して来たカルマの顔が重なる。

カルマ「そのためなら、俺はいくらでもE組の奴らを説得するし、誰がAを狙おうと、俺は隣で一緒に戦う。これが俺が考えた、俺なりの守り方だよ」

視線128→←視線126



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
147人がお気に入り
設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 赤羽カルマ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

秋田の肋骨 - これ読みながら「ヌルふふふふ」って声が漏れてて、「なにアンタ殺せんせーじゃあるまいし、、、」って親に呆れられました笑 そんぐらい面白いです!!! (8月12日 18時) (レス) @page46 id: 93fef38cdf (このIDを非表示/違反報告)
Reload(プロフ) - コメントありがとうございます!その発想はありませんでした!夢主が事件を解決!?ってのも面白いかも(笑) (2021年3月9日 12時) (レス) id: 1005ca89d9 (このIDを非表示/違反報告)
もち - ほんとごめんなさい、カルマの女が科捜研の女と重なってずっと笑ってましたwww (2021年3月7日 15時) (レス) id: 54667db88c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Reload | 作成日時:2020年4月29日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。