【歌い手】悪女屋さんーEinsー

#2 ページ39

浦「あ、約束忘れんなよ」


沈黙を破ったのはうらた


約束とは勉強会をするかわりに簡単に言えばワッフル奢れということである

『わかってますぅー説明早くしてー』


浦「はいはい」

なんだかんだ言ってお兄さん感のあるうらた

でも、説明は壊滅的に下手だ


いや、壊滅的に下手ではなく自分と相性の悪い説明だ


やっぱり分からなくてボーッとしていると


うらたが私の頭を叩いてきた


『いった！なにすんのチビ！』


浦「チビじゃねぇーしぃ〜！牛乳飲んでるしぃー！」


『っあ、あれ？電波が...すみませーん、あとで謝りまぁーすw』


浦「さっさと、馬になるならなれば？」


『ごめん、私ポニー派』




ぐだぐだの会話をしながらふっと思い出してしまう



昔もこんなことやったなぁ....


なんだかんだいってこの歌い手さんたちは私の仮面を優しく取り除いてくれる



それに関しては感謝してもしきれない


『勉強に付き合ってくれてありがと、うらた』


浦「ばーか、何時でも手伝ってやるよ」



ちょっとほっこりした夏の日の午後

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