【歌い手】悪女屋さんーEinsー

#25 ページ33

奏side

雅がいなくなって翔太も王子もいないこの教室

何時ものように見られても影響のない人たちの前で僕はオネガイをされていた


美「奏くん良いでしょ？」


やってくれるよねって笑う仮面の裏に悪魔の笑みを称えた美里が言う

奏「あ、う......ん..」


何時ものように、つい返事をしてしまう


何時もなら、まぁしょうがないなで終わる


でも、今日は違った


何でなんだろ？雅のせいかな

雅は目に光はないけど、何時も笑って回りの空気を暖かくなる


元気がある

僕と、翔太と雅だけの歌い手の秘密


それが勇気を与えてくれたようで


美「わあっ！ありがとぅ」


やんなきゃ


奏「っあ！ごめん、やっぱできない...」


美「え？なんで？出来るよね？」


とうとう威圧をかけはじめた美里


奏「今日は雅と帰るから」

そしたら美里はふぅーんって言って雅ねぇ....と言いニヤリと笑った


美「どうなっても知らないから」


悪寒がした、でも普段はyesしか言えない僕が言えるのはほんと嬉しい


その後僕を軽く突き飛ばし教室を走って出ていった


多分一ノ瀬先輩たちに言いに行ったのだろう


ヒステリックに

『たっだいまぁー』

天「おかえりーw」

奏「あ、お帰り、僕ね、初めて美里に嫌って言えた！」


そしたら雅がよかったねーって言いながら抱きついてきた

なれていないけど、こんな日も良いなぁ

何時か、息吹に話そうっと！




帰ってきてくれたらの話だけど

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