みーつけた。2 (ページ15)

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朝起きると隣には桜はいなかった。

『脱出…成功したのかな。』

そう思いリビングに向かった。

YM「おはよう。」

『あの…桜がいないんですけど…。』

YM「桜？昨日消したよ。」

『…は？」

消した？

YM「とうとう、30回超えたもんね。30回脱走したら消すルールだから。」

『だから…桜は…。』

YM「んー。地下にいるよ。」

『地下…。』

YM「まだ生きてるかもねww」

『桜っ！』

絶交してたことなんかすっかり忘れて地下に走り出していた。

『これ…。』

桜のつけていたヘアバンド…。

『嘘…嘘だよね桜？』

とうとう扉の前まできてしまった。

『あけるしかないよね』

ギィィィィィ…

？「はぁ、はぁ」

『桜っ？！』

SK「A…。」

桜はお腹から大量の血が出ていた。

『ごめんねっ！ごめんね桜っ！』

SK「私の…方が…はぁっ、はぁっ…ごめ…んね？」

『喋っちゃダメ！』

SK「A…見て…。」

『…薬？』

SK「これはね…毒薬なの。」

『え？』

SK「これを飲むと…3分で…ﾀﾋねる。」

『飲んじゃダメだからね？！』

SK「Aに酷いことを言った私が生きてる権利なんかないよ…。」

『ダメ！一緒に生きて帰るの！』

SK「A…いいこと、教えてあげる。」

『…何？』

SK「脱出してね、塀を越えると見張り役がいるの…。私は…そ…この…見張りにっ…はぁっ、ゲホッ…」

『ダメ！』

SK「見張りに捕まったの。約束破ったから…。飲むね。」

『あっ…、』

飲んじゃった…。

SK「ゔっ、くっ、」

『ダメ！吐いて！』

SK「(無言で首を振る)」

そんな…。

『桜っ！！』

SK「A…。逃げて…。生き残って…。Aだけでも…。いき…て…。」

私の手からスルっと、

桜の手が落ちた。

『桜っ！ねぇ！嘘でしょ？！バカ！ﾀﾋんじゃダメ！』

いくら桜を揺さぶっても起きない。

『許さない…。悠真を…許さない…絶対にっ、許さない…！！』

桜の仇を取ってやる…。