雪の日1日目 ページ2
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『わかり、ました。マネージャーの件、お引き受けします』
うつむきながら、震える声で。確かにAはそう言った。
武「本人ですか!?片桐さん、本当にありがとうございます！」
何がきっかけで気が変わったのかわからない。対価である和菓子詰め合わせに釣られたのかも知れないし、はたまた何か気が変わるような考えが浮かんだのかも知れない。はっきりとした理由は誰にもわからなかった。
『…ただし、条件付きです』
武「ほう。ではその条件とは？」
ゆっくりと顔を上げたAは、武田先生の目を見て言った。
『一つ。マネージャーは臨時で、夏休み、つまり8月一杯までの契約とする事。二つ。
『どうでしょう？武田先生』と首を傾ける彼女に、彼はコーチの烏養と顔を見合わせると、頷いた。
武「いいでしょう。片桐さんのその三つの条件飲みますよ」
「いいですよね、烏養くん」と尋ねると彼も「かまわない」と首を縦に振った。
武「では、入部届と、ジャージの注文書、今月の予定表、それから、約束の和菓子です。二ヶ月弱の部員とはなりますが、さすがに入部届を提出してもらってジャージも指定のものを着ていただきたいので、早速で悪いですが明日提出してもらって構いませんか？」
『構いません。部活参加は明日からでいいですか。さすがに今すぐは無理です。何も準備していないので』
武「はい。明日から参加していただければ大丈夫です。あと、何か明日からの練習で必要なものや意見はありますか？」
そう先生に尋ねられ、Aは少し考える。ちらりと練習中の部員を見ると、懸命にスパイク練習をしていた。
『一年生のテスト範囲、日向・影山の中間テストの成績表。それから、田中・西谷の結果もお願いします。あとは…まだいいです』
武「わかりました。用意しておきますね」
『では今日はこれで。また明日からよろしくお願いいたします』
武「はい！こちらこそ」
Aは礼をして舞台の方まで行くと、友人に声をかけてから体育館を出ていった。
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七瀬月華(プロフ) - サラミさん» サラミさん、コメントありがとうございます！一気読みするほど面白いと思っていただいてとても嬉しいです！更新頑張ります。これからもよろしくお願いします！ (2022年8月15日 10時) (
レス) id: 789243bd83 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - コメント失礼します。すごく面白くて一気読みしてしまいました。これからも更新頑張ってください!! (2022年8月14日 21時) (レス) @page9 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬月華 | 作成日時：2022年7月30日 13時
