標的20 空気の箱と雪の使命−２ ページ6
トーマ視点
プールの中央まで下り、ファルソと向かい合う。
すると突如としてプールの底が開き、身体が浮いた感覚と共にボク達は地下二十メートルまで落下した。
ボクもファルソも、両足から綺麗に着地をした。
上を見上げると、四角く切り取られた空に無機質な蓋が閉じられて行く処だった。
そうして隔離されたボク達を囲むのは、灰色のコンクリート。
地面も壁も天井もコンクリートで創られた空間には、あらゆる箇所にカメラとスピーカーとマイクが設置されている。
壁の所々には、大きな通気口がある。
ぷつん、と向こうのマイクの電源が入った音がした。
｢今お二人に入って頂いたプールの地下こそが、雪の守護者の戦闘フィールド『空気の箱(アーリア・スカートラ)』です｣
｢各所に設置してある通気口からは、徐々に酸素と二酸化炭素が入れ替わり、勝負開始から二十分後には、『空気の箱』は完全なる無酸素状態になります｣
｢そんな！ それじゃあ、トーマもファルソも死んじゃうよ！｣
｢嵐戦と同様、何方も相応しく無いって扱いになるのか｣
スピーカーから主君の慌てた声が聞こえた。
それに返答をしたのはリボーンだ。
その言葉に他の守護者達も批判の声を上げるが、「勝てば良いのです」と冷淡な事を言うチェルベッロによって鎮められた。
一方、当人であるボク達は至って冷静だった。
元々知っていて覚悟を決めていたボクは兎も角、ファルソも眉一つ動かしていない。
彼が冷静沈着な一面も持っているとは云え、流石ヴァリアーの幹部である。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
