標的27 方法は問わない−２ ページ27
トーマ視点
月白色のマントを翻し、ボクは家々の屋根を伝って並盛中学校へ向かう。
門から校舎へと飛び移り、最短距離で中庭まで移動する。
タン、とアスファルトを踏み付けて着地すると、既に到着していた主君達の視線が集まって来た。
｢トーマ！ フランは大丈夫なの？｣
｢守護者は全員集合らしい。
フランは寝かせて来たから心配しなくても良いよ｣
｢今日は大空戦でしょ？
守護者は全員集合ってどう云う事！？｣
主君が裏返った声で叫ぶ。
その時タイミング良く、雲雀と髑髏も中庭にやって来た。
リボーンが顎先で指し示した方を見れば、ベルフェゴールとレヴィは勿論の事、鳥籠に入れられたマーモンとベッドに縛り付けられた瀕死のルッスーリアもいる。
最後に酸素マスクを嵌めたランボが運ばれて来た。
まだスクアーロがいない事を指摘する山本に、チェルベッロは彼が既にこの世にはいない旨を話した。
生きていると思っていた山本や主君達は、目を見開いて明白な動揺を見せる。
唇を噛み締め、憂いを帯びた瞳で俯く山本。
ボクが彼の袖を軽く引っ張って顔を覗き込むと、彼は「大丈夫だぜ」と空元気で笑った。
ランボは怪我をし、意識も無い状態だ。
そう批判する主君に、「守護者はどんな事があっても来るべきよ」と言い返したのは、同じく重症であるルッスーリアだった。
大空戦は七つの指輪と守護者の命を賭け、ボスと守護者全員が戦いに参加する事が出来る。
フィールドは学校全体で、守護者は各々の対決が行われた場所が、ボスは中庭がスタート地点になる。
勝利条件は大空のボンゴレリングを完成させる事、他の七つの指輪全てを集める事、そして……。
ルールを説明していたチェルベッロが、ボクへと視線を移した。
｢勝利条件の三つ目は、トーマ様を味方につける事です。
方法は問いません｣
方法は問わない。
その言葉に、ザンザスとベルフェゴールがにやりと口角を上げたのが分かった。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
