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標的8 王子様とお仲間−3 ページ24

硬直した王子様が、あたしを落とした。

重力に倣って、床に落ちる。

強打したお尻を抑えながら王子様を睨むと、しゃがんで あたしに目線を合わせた王子様も、あたしを見つめて来た。


「こんな小さくて可愛いのに、中学生?」

「か、かわ、可愛くないですー!
それに、小さいは余計です!」

「うふふ。赤くなっちゃって、初心なのね」

「お姉さんも、余計な事言わないで下さい!」

「「なぁ!?」」


王子様と鮫さんが、また大声を上げた。

お姉さんは とても嬉しそうに笑み、あたしの頭を撫でて来る。

意外と気持ちが良い。あたしは目を細めた。


「目細めちゃって、まるで子猫ちゃんみたいね」

「お姉さんの手、気持ち良いんですもん」

「ちょっと待てぇえ! 色々と待て!」


鮫さんに叫ばれて、気持ち良さが吹っ飛んだ。


「ルッスーリアァ! 変なガキなんか撫でてんじゃねぇ!」

「変なガキじゃないです!」

「うるせぇ!
それにお前、どう見たって こいつはオカマだろぉ!?」

「誰がオカマよ! 失礼しちゃうわ!」


お姉さんが、わざとらしく膨れながら怒った。

あたしも隣で、うんうん、と大きく頷く。

鮫さんに頭を叩かれた。

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作者名:レイチェル | 作成日時:2018年3月14日 14時

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