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「うわー…!!すごい綺麗…!」
「ホンマやな……」
拝啓、この公園も調べてくれたうらた様
なんやこの綺麗な公園は!完全にデートスポットやないか。
え、俺こんなところで告白するんか?
「まーしぃ、こんなとこよく知ってたね!!」
「まぁ、な。」
「わぁ…写真撮ろ、写真!」
「ん。」
Aに引っ張られるままに2人で写真を撮っていく。
あれ、これどのタイミングで告白したらえぇんやろ…なんて
考えていくうちに公園の奥まで進んだ。
「うわぁ…池だよ、池!!」
「何て言うか、ココだけ…東京やないみたいやな。」
「そうだね……」
俺らがたどり着いた場所は、公園の奥にある池。
そこには先ほどまでのライトアップは一切なく、ただ静けさと月明りがあるだけだった。
あぁ、ここか。ここで告白しろと、そう言うことやなうらたん。
覚悟を、決めろ。
「A。」
「ん?どうしたのまーしぃ、そんな改まって。」
「渡したいもの、あんねん。」
そう言って、鞄の中から取り出したのは細長い箱と、小さな瓶。
あの日俺が選んだのはネックレスとキャンディーやった。
坂田にキザとからかわれたのは、この2つがもつ意味からだろう。
「これ、俺からのお返し。」
「へ、でもご飯……」
「あれとは、また別。」
男が女にアクセサリーを送るのは、自分のモノにしたいから。
そしてキャンディーを送る意味は、あなたが好きだから。
「なぁ、幼馴染っていう関係…終わりにせんか。」
「え…それどうゆうこと……」
「Aのことが、好きやから。付き合ってくれませんか…?」
「え……」
そう言って、プレゼントを渡す。
受け取ってくれ、そう心の中で願うばかりである。
「まーしぃ、嘘じゃないよね…?」
「嘘でこんなこと言う男に見えるか?」
「そりゃ、見えないけど…」
「ずっと、ずっと好きやった。」
「…うん、私もだよ。」
「へ…?」
え、いま好きって言われたよな俺。
言われたよな…マジで?ホンマに??俺からプレゼントをもらおうとした彼女の手を
そのまま引っ張って胸の中に閉じ込めた。少し早い心臓の鼓動はどちらのだろうか。
「よかった……」
「私だって…両想いって思わなかったよ…」
「俺もや。」
そう言って2人して笑う。
毎年悩んどったけど……今年は、最高のホワイトデーかもしれんな。
「A、大好きやで。」
幼馴染の関係は、もう終わり。これからの俺らは恋人関係。
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雨上がりのcrew(プロフ) - ところで、甘味没収のときのセンラさんは夢主ではなく他の人と結婚をしていたのでしょうか、、、?隠し持っていた結婚指輪と書いてあったので、、、 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年7月16日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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