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紙袋の中から出てきたのは可愛くラッピングされたキャンディだった。


「 わぁ…可愛いキャンディ……クッキーじゃなくてキャンディ? 」

「 あれ、もしかして意味知らない? 」


意味?お菓子に意味なんてあったっけ。
今までホワイトデーとは無縁の人生を送ってきた私は当たり前にホワイトデーについての知識はゼロで天宮くんが言う意味が全く分からなかった。


「 ……?知りません 」

「 ええええ!!?勇気出してキザなことしてみたんだけどなああ恥ずかしい!! 」


と天宮くんは林檎のように赤くなった顔を両手で隠しその場にしゃがみ込んだ。


「 えっごめんなさい調べていいですか? 」


顔を隠したまま静かに頷いた天宮くんを確認してポケットに入れていたスマートフォンの電源をつける。
ホワイトデー 意味 で検索を押し、出てきた文字に私はスマホを落としそうになる


「 ……キャンディの意、味………あなたが、好きです………… 」


私が声に出すと天宮くんはより一層顔を赤くさせ、私も顔が熱くなる。予想もしていなかった展開に動けずにいると制服の裾を下から控えめに引っ張られる。

下を見るとまだ顔の赤い必然的に上目遣いになった天宮くんと目が合う。


「 ………僕、Aちゃんのことあまり知らなくて断っちゃったけどあの日からAちゃんの事ばっか考えちゃうし探しちゃって 」

「 えっ…… 」


天宮くんはそこまで言うと視線を落とし大きく息を吸って両手でパンっと膝を叩いて立ち上がった。
すらりと伸びた長身の彼を見上げる形になり今度は私が必然的に上目遣いになる。

しばらく見つめ合った沈黙が続いた。その沈黙を破るように天宮くんは口を開いた


「 好きです。僕と付き合ってください 」


想像もしていなかった展開にまた目が熱くなる。


「 ……っはい 」


天宮くんがはにかむように笑い私も涙目ではにかむように笑う


一ヶ月前から何度流したか分からない涙。どれも辛くて苦い涙だった。でも今日の涙は今まで流した涙とは違う、ミルクチョコレートよりも甘い涙だった。




*****




「 わぁあまた泣いちゃった! 」

「 だってぇ、、嬉しくて、っ…… 」

「 ……ふふっ 僕もだよ 」
「 ほら!残ってる日直の仕事手伝うから早く終わらせて一緒に帰ろ? 」

「 はいぃ……っ 」




*****





最後は甘さで / Fin

【莉犬】世界は色づく、君の笑顔で/かのこゆり→←**



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雨上がりのcrew(プロフ) - ところで、甘味没収のときのセンラさんは夢主ではなく他の人と結婚をしていたのでしょうか、、、?隠し持っていた結婚指輪と書いてあったので、、、 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年7月16日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者一同 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年7月15日 14時

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