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【志麻】この関係を終わらせよう/Elice ページ1

3/14 ホワイトデー
バレンタインデーにチョコレートをもらったら、この日にお返しをするというイベントは
いったい、どこの誰が考えたのやろか。そのイベントのおかげで俺はこんなにも悩んで……


「いやそれホワイトデーのせいやないやろ。」

「さ、坂田…そんなグサッと言わんでも…ってかなんで俺の悩みを…」

「まーしぃ、思いっきり声に出しとったで。」


そう言って苦笑い、というよりは引いた顔を俺に見せてくるのは同じグループで活動している
となりの坂田。こと坂田である。今日はグループの打ち合わせということで
都内某所に集まっているわけだが……あとに2人は飲みもん買いにどっかいった。


「ってか、まーしぃ何悩んどるん?」

「まずそこから!?」

「だって俺知らんし。」

「まーしぃは好きな人からチョコもらったけどホワイトデー何返すかで悩んでんだよ。」

「チョコもらったならお返し渡してさっさと告白したらえぇのに。」

「うらさん!センラ!!」

「心が…痛い……」


俺の心にグサグサととがったものを突き刺すように呆れながら言ったのは
飲み物を買いに行ったはずのうらたぬきとセンラやった。
いや、そんな簡単に言うけどな???意外と大変なんやで????


「で?その女の子とまーしぃってどんな関係なん?」

「…幼馴染。」

「へぇ、それは初耳だな。」

「つまり志麻君は、今の関係に満足していてこの関係を壊すことが怖いってことやね。」

「痛いとこ突くなぁ。」


センラ君の言うとおりである、幼馴染ということでずっと一緒にいた。
互いにゲームにハマったから今でも一緒にゲームしているし、たまに一緒に出掛けたりもしている。
要するに今の関係が心地よくて、また告白して今の関係が終わってしまったらと考えると
『好き』そのたった2文字の言葉が出てこないのだ。


「でも、もらったんやろ?チョコレート。」

「せやけど、毎年恒例みたいなもんやし……」

「良いからとっととこくれやまーしぃのヘタレ!」

「坂田に言われると何かめちゃくちゃ傷つくんやけど……」


なんで俺はこんなにもヘタレヘタレ言われないといけないのか。
いや、傍から見たらヘタレには間違いないのだろうけど。


「確認なんだけどさまーしぃ。」

「なんや?」

「好きなんだよな?」

「好きやで、かれこれ10何年か。」

「純情か。」




本日のメンバーはいつも以上に辛辣である、なぜやろうか。
(答え、あなたがずいぶんとヘタレているからです。)

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雨上がりのcrew(プロフ) - ところで、甘味没収のときのセンラさんは夢主ではなく他の人と結婚をしていたのでしょうか、、、?隠し持っていた結婚指輪と書いてあったので、、、 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年7月16日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者一同 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年7月15日 14時

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