45話-小芭内side- ページ45
緊急柱合会議を開くという知らせを受け、本部へと向かうと何故か柱でも無い竈門炭治郎が居た
何故お前がいるのかと問い詰めると、不死川が割って入って今回の柱合会議は竈門炭治郎と杏寿郎の事だと言った。2人に関係することと言えば大方、4ヶ月前にあった無限列車のことだろう
小(そう言えば、ヒナタは無事なのだろうか。杏寿郎を庇って腹に風穴が開いたと聞いたが…)
胡蝶と不死川がこの場に居るという事は無事なのだと察することはできるが、心配なものは心配だ
小(会議後にでも見舞いに行くか)
「「御館様の御成です」」
そう思っている内に御館様がいらっしゃり、急いで場所気付き、頭を下げる
御「よく来たね、私の可愛い子供達。今日は急に呼び立ててすまなかった。全員が揃うことが出来て嬉しく思うよ」
小「御館様におかれましても御壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」
御「ありがとう、小芭内。早速、本題に入るが、今回集まって貰ったのは杏寿郎とそこに居るヒナタの事だよ」
杏寿郎とヒナタだと…?
この場に居るコイツが、ヒナタなのか?
そういえば、ヒナタはいつも狐の面をしていて、頑なに見せることは無かった。それは、あの噂が原因だと思っていたが…
御「まず、杏寿郎の事だけど。皆、知っての通り、杏寿郎は前回の任務で左目が潰れてしまった。そして、本人たっての希望で柱を降りる事になった」
御館様のその言葉に思わず動揺する。あの杏寿郎が柱を降りるなど、信じられないものだった
御「そして、次にヒナタの事だ。ヒナタには杏寿郎が降りた柱の席に入ってもらおうと思っている」
小「なっ!?」
天「お待ちください、御館様!ヒナタの階級は甲ですが、不死川の継子です。柱並の実力があることは認めますが、奴の呼吸は炎ではなく風。煉獄の後に入るのは不適任かと」
御「その心配はないよ。ヒナタ、真実は自分の口から伝えるべきだ」
『…はい、御館様』
先程の本部に到着したばかりの時とは打って変わり、覚悟を決めたとでも言うような顔をしたヒナタが俺たちの前に立つ
『先程、御館様からご紹介を戴きました。竈門ヒナタです。本日付で柱に就任させて頂くのですが…今からお伝えする事を皆さんに受け入れて戴かなければ、柱になる事は許されないと、私は思っています』
極僅かだが、ヒナタの手は震えていた
今から話すことは余程の事なのだろう
『私は…もう1人の竈門炭治郎です』
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作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時