検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:77,350 hit

43話-善逸side- ページ43

ヒナタさんの奇跡の回復から2ヶ月くらいが経った。奇跡って言っても、あんな傷の治り方…。とても人間とは思えない
でも、音を聞く限りじゃヒナタさんは人間だし、しのぶさん曰く、ヒナタさんの血中から鬼の反応は見られたものの、瞳や犬歯に変化がないこと、あの風柱の血に反応しなかった事から人を襲うことは無いと判断されたらしい

善(ホント、ヒナタさんって何者なんだろ)

髪色もそうだけど、顔も炭治郎と瓜二つだから、てっきり親戚なのかと思ったら違うらしい。炭治郎に『私は君だ』って言ったらしいけど、それがどういう意味なのかわかっていない

善(あの人には驚かされる。俺の好きな物を話した事もないのに知ってたり、伊之助の扱いに慣れてたり、あの獪岳と仲が良かったり)

獪岳と仲が良いと知った時は物凄く驚いた
あいつは…兄貴は、自分を認めない、自分より下の人間とは仲良くしない。ヒナタさんは炭治郎みたいに思ったことをズバズバ言う性格だと思う。俺が知っている獪岳なら、仲良くはならないと思うけど…

善(何か惹かれるものでもあったのかな)

たまに、ヒナタさんと話していると、フワフワした気持ちになる。なんだか太陽の光に包まれたような感覚があって安心する

善(ああいう感覚が、赤ん坊の頃に感じる母親の温かさってモノなのかな)
『あ、善逸』
善「あ、ヒナタさ…って、どうしたんですかその羽織」
『どう?似合う?』

噂をすれば影が立つ
その言葉通り、偶然ヒナタさんと出会った
でも、いつもの鬼殺隊服に狐の面を付けたヒナタさんじゃなくて、狐の面はしておらず、その代わりに炭治郎とお揃いの市松柄の羽織を着ていた

善「似合ってますけど、どうして炭治郎と同じ柄?」
『んー、ちょっとね。あ、そうだ。最近、炭治郎と会った?』
善「いや、最近は任務続きで会ってないですけど」
『そうか、わかった。じゃあね』

ヒナタさんはそう言ってどこかへと行ってしまった

善(面を外して羽織を着るだけで、随分と雰囲気が違ったな)

この時、俺は知りもしなかった
彼女がある決意をし、そのケジメとして面を外し、あの羽織を着たという事を

44話-天元side-→←42話-主人公side-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
152人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。