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19話-主人公side- ページ19

私があの血鬼術に掛かるのは実質2度目
抜け出す方法は知っているし、相手は私が鬼殺隊だと気づいていないから精神の核を壊される心配はない
それに前の記憶が戻るまでの間(・・・・・・・・・・・)、鬼を滅することだけを考え、死ぬ気で修行をしてきたから精神力には自信がある…はずだった

「アンタのせいよ!!」(バシッ
『えっ…?』

いきなり、頬を殴られた
殴ってきた相手を見ると、その人は私の母親
彼女と最後に会ったのは、私が8つの時。もうかれこれ10年は会っていない

『お母…さん?』
母「お母さんって呼ぶな!!アンタのせいで!!私はあの人に捨てられたんだ!!」

まだ物心つく前、両親は離婚した
理由は、私が父親に似ていなかったから
黒髪黒目な両親に対し、私は赤髪まじりの紅目
どちらの親戚や先祖にそういう人物は居なかったため、母親の浮気が疑われたのだ

『ごめんなさい…ごめんなさい…』
母「うるさい!!黙れ!!」

少しでも褒めてもらおうと、家事をしてみたりしても殴られ、静かにしていても母親の視界に入れば殴られる
とても最低な母だったが、当時の私にとって彼女は大切な家族だった

(良い子にするから、静かにするから。殴らないで、お母さん…っ)

母親という恐怖を見たからか、はたまた何も出来ない幼い頃の自分の姿を見たからか
私は記憶を失ってしまった

20話-主人公side-→←18話-炭治郎side-



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作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時

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