17話-実弥side- ページ17
「こんにちは〜」
実「カナエ?」
非番の日。特にすることもなく、木刀で素振りしていると胡蝶しのぶの姉、胡蝶カナエが屋敷に来た
カナエは4年前まで鬼殺隊の花柱として所属していたが、鬼との戦闘で片肺を損傷して剣士を引退。今は隠として所属している
カ「ヒナタちゃんは居るかしら」
実「出かけてていねえよ。明日には帰るっつってたぞ」
カ「あら、そうなの?」
実「アイツに何か用かァ?」
俺がカナエに尋ねると、「あら、お相手は不死川君じゃないのね」と言う。一体何の話だ?
カ「先日、ヒナタちゃんに化粧の仕方を教えて欲しいって言われたのよ。だから、てっきり不死川君と逢い引きするためなのかなーって思ってたんだけど」
実「…は?」
アイツが化粧?
女としての自覚が皆無だったアイツが?
実(そうかそうか、ついに女としての自覚が芽生え始めたのか…)(感動)
カ「不死川君は何か聞いてないの?」
実「聞いてねえな。ただ、アイツが女らしいことをし始めたことに感動している」
やっと、アイツがな…
でも、なんでだろうな
寂しく、嬉しくないとも思っている自分がいる
実(いつの間にかアイツを妹みたいに思ってたのか?)
なんてこの時は思っていた
翌日、アイツがあんな姿で帰ってくるまでは
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作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時