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みんなだったらどうしてた?
俺は我慢できなかった。
まぁ簡単に言っちゃえばAのことが好きなんだけれども・・・
『あ、もう一回言いますね!
明日は11時から〇〇で〇〇の取材で
14時から〇〇のドラマの撮影です!
9時にマンション前に車つけときます!』
って仕事の話するときは必ず敬語なの。
” ふっ、ありがとう! ”
えらいなぁって思って思わず笑っちゃった。
『え?なんですか?え、私変なこと言ったかなぁ・・・。』
” いや、俺恵まれてるな〜って改めて思って ”
プライベートでは仲良くただの人としてみてくれて
仕事のことになるとしっかりしてくれる。
なんて考えてたら
『あぁ!良かった! 山田さんは恵まれてますよ!
それはきっと山田さんが今まで他の人では
できないほどの努力をしているからだと思います。
あ、でも私も恵まれてます!
そんな山田さんのマネージャーをさせていただいて、
私ですらたくさん幸せだなって思うんです!
山田さんは沢山の人を笑顔にできる力を持ってます!
これからもっと頑張るのでよろしくお願いしっ!!・・・・え・・・』
ってなんでこんなこと言ってくれるんだろう。
仕事としてもずっとマネージャーをしていて欲しいと思う。
だから関係を壊したくない。
でも今だけは。
” ごめん、今だけ、こうさせて。 ”
Aは何も言わずにじっとしていてくれた。
” ありがとう。明日からもっと頑張れる。 ”
このままここにいたら俺俺止まらなそう・・・。
” じゃぁ、俺帰るね!明日もよろしくお願いします! ”
『あ!こちらこそよろしくお願いします!』
そう言って俺は自分のへやに戻った。
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作者名:おふとん。 | 作成日時:2020年6月10日 16時