: EP 2 ページ3
*
一人じゃ何も出来ない子供が親に逆らうなんて出来る訳がない。
いつからかサッカーも親に従順であることを示す道具になった。
更なる成果を出す。そんな思いを持ったまま何度もチームを変えてみたが、自分の思う様なプレーを出来るチームがなかった。
どのチームも物足りなさが勝ってしまうのだ。
それはポジションに拘ってみても起こった。
色々試してみたが、守備やパス、ゴールにおいても俺に着いて来れる子がいなかった。
これじゃあまるで試合が出来ないし、出来た所で着いて来れる奴がいなければチームワークなんてものは出来ない。
最終的に俺が出した答えは独裁。
やらなければ勝てない。結果は自分から来てくれない。
だから本来なら分担してやる役割を全て自分でこなした。こなさないといけなかった。
そうしていくうちに、俺のプレーを褒めちぎっていたチームメイトも終いには俺を妬む目で見るようになった。
ただの凡人が才能のある人間に嫉妬するのはあるあるだけど、流石にテンプレ過ぎて普通に無理。
ハブられの身になった俺は用済みなのか、チームは俺抜きで作戦を練って、ポジションを決めて。
俺に点を取らせない為の策を練ったんだと。
一人はみんなの為に、みんなは一人の為に。
とか言ってるくせにマジで笑えるデショ。恥ずかしいわ。
このフィールド内ではゴールを一番決めることが出来た奴が勝者だ。
仲良しこよしで手に入れた勝利で満足出来るものか。
「オマエ、いつも一人で突っ走るじゃん」
『でも点取れてるデショ?何が不満なの?せっかく勝ってるのに』
「はぁ〜......マジで自己中だな。
お前の所為で試合した気にならねぇんだよ!!」
「仲間の為に力を発揮しないお前は要らない」
「オレら、お前に着いて行けねぇーよ」
「天才は俺たちじゃ満足出来んってか。
なら他のとこ行けばいーじゃん。」
これさ、もう才能以前の話じゃん。
チームワーク気にするならまず口出せるだけの能力を身に付けろよ。
仲間がいるから勝てる?そんなの面白くない。
ほんっっとに、なんで絶望しかないの。笑える。
いつまでもこんなつまらない試合し続けるなら、辞めようかな。
手応えが無いなら新しいコトを始める。
それが親に習った教えみたいなもんだし。
捨てるなら、捨てられる前に俺から捨ててやる。
そう、思ってたんだけどね
803人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
笹で巻く餅(プロフ) - Q(急に)B(ボールが)K(来たから)wwww完璧www (2023年4月1日 0時) (レス) @page28 id: bb5a555e27 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - ミヒャエル可愛い(*´∀`*) 最高でした!!続きが楽しみです!応援しています(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2023年3月22日 19時) (レス) @page16 id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麗 | 作成日時:2023年3月18日 13時